「敵がおらず、非常に得」、野田氏は長期政権もと中曽根元首相がエール

【記者:坂巻幸子】

10月12日(ブルームバーグ): 野田佳彦首相は12日午後、都内 で中曽根康弘元首相と会談した。中曽根氏は会談後記者団に対し、首 相がまじめに仕事を続ければ長期政権になるとのエールを送ったこ とを明らかにした。

会談は世界平和研究所(会長:中曽根氏)で、午後1時半から約 15分間行われた、冒頭、中曽根氏を模範とする政治家のひとりとして 挙げていると伝えられる野田首相は「なるべく早く先生にごあいさつ に来たかったが、ご無礼をしてすみませんでした」とあいさつ。

中曽根元首相は会談後記者団に対し、野田首相には「あなたは非 常に得している、敵がいない。だから安定してやれば、長期政権にな る。今のような低姿勢でまじめにやるのが一番いいと思う」などと伝 えたことを明らかにした。

中曽根氏はまた、「この間、新聞で中曽根を模範にすると書かれ ていたが、光栄の至りだ。私なんか模範になりっこない。自分で創造 していくのが政治の仕事だ、そんな話もした」と述べた。

同氏は、世界各国との首脳会談に臨む心構えについても、30分で 相手の力量の分かるおそろしい面があるので、よく準備した上で「慎 重にしかも重みのある発言をすることが大事だろうと」との助言を与 えたことを明らかにした。それに対し野田首相は、「黙ってじっくり とよく聞いていた」という。