ソニー:液晶テレビに発熱の恐れ、無償点検-世界160万台対象

ソニーが2007年以降に発売した液 晶テレビの一部で、部品が発熱・発火する可能性がある不具合が判明し た。これを受け、無償で点検と修理を行う。国内販売分18万9000台 を 含め、全世界で約160万台を対象とする。

同社が12日に、自社サイトで告知した。経済産業省もリコール(無 償点検・修理)事例として同日に発表した。テレビ上部が溶ける事例が 計11件確認されているが、けが人は出ていない、としている。海外では 事故の報告はない。

ソニー広報担当の島有紀氏によると、不具合の原因は液晶パネルの バックライトに電圧を掛ける際に使われる変圧器。最初の事故は08年1 月に発生、今年5-9月には計7件の事故が相次いだ。経産省の発表資 料では、部品に「製造工程上の不良があった」としている。

点検・修理はソニーのコールセンターで受け付け、サービスマンが 顧客の家を訪問する。部品に不具合があれば、改めて修理のために訪問 するか、代わりのテレビを貸し出すこともあるという。金銭の支払いや 機種の交換には応じない方針。

島氏によると、同社は昨年6月にもブラウン管テレビで2000万台に ついて過剰発熱の恐れがあるとして、使用中止を求めた。ソニーをめぐ ってはほかにも、9月末に07-09年発売の携帯電話3機種向け電池パッ クで不具合が確認され、端末販売元のKDDIが無償交換に応じると発 表したばかり。

水戸証券の若林恵太アナリストは「事業規模などを考えると、ソニ ーの屋台骨をぐらつかせる恐れはないが、コスト次第では短期的に株価 に響く可能性がある」と指摘。相次ぐ不具合発覚が「ブランドにはマイ ナスに作用するだろう」としている。

同社株価の12日終値は前日比1.4%高の1517円だった。

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