Fリテイリ:2期ぶり最高益更新へ、海外伸びて今期純利益31%増

衣料小売りでアジア最大のファー ストリテイリングは、連結純利益が今期(2012年8月期)に2期ぶりに 過去最高を更新する見通しだ。主力ブランドの「ユニクロ」を海外で積 極的に店舗展開することが収益に貢献する。年間配当も50円増やす。

東証で12日に開示した今期純利益予想は前期比31%増の710億円。 アナリスト19人による予想平均は722億円で専門家も最高益更新を予 測していた。海外事業の拡大を背景に、売上高と営業利益も今期予想で 18%増の9650億円、16%増の1355億円といずれも過去最高を達成する 見通しだ。配当は年230円(前期は180円)に増配する。

今期営業益は国内が5%増の1115億円に対して海外は90%増の170 億円を予想している。アジアを中心に海外で107店舗を増やし海外店舗 は288店に達する。この10月の北京とニューヨークに続いて11月には ソウルにグローバル旗艦店がオープンする。海外ユニクロ事業の売上高 は15年度に国内を上回る見通しだ。

ジャパンインベストの大和樹彦アナリストは、Fリテイリの収益につ いて「10%超のマイナスだった9月の既存店売上高はネガティブサプラ イズだが、中長期的には強いという見方は変わらない」と話した。ニュ ーヨーク2号店、3号店の売り上げ動向で米国事業の成長スピードを見 極めるとしている。

アジア地域がけん引役

ファーストリテイリングは9月の事業説明会で、長期目標の売上高 5兆円に向けた各年度の売り上げ水準を明らかにした。中国や韓国など のアジア地域をけん引役に、売上高でまず今期1兆円、来期(13年8月 期)1兆3000億円という構想を掲げていた。

都内で記者会見した柳井正会長兼社長は「今期の成長の軸足は海外で、 アジアで圧倒的なナンバーワンになる」と強調した。まず来年の春か夏 にはフィリピンに出店、さらにシンガポールに地域本部を設置してベト ナム、インドネシア、インド、オーストラリア、ニュージーランドへの 進出も検討するとしている。

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