豪中銀総裁補佐:高頻度取引で流動性低下も-ストレス時の市場

オーストラリア準備銀行(中央 銀行)のデベル総裁補佐は、コンピューターを駆使して1秒間に数千 回の証券売買を行う高頻度取引について、市場にストレスが掛かる状 況では流動性を低下させる恐れがあるとの見解を明らかにした。

デベル総裁補佐は12日にシドニーで講演。事前の講演テキスト によると、「高頻度取引によって流動性は通常時には改善するものの、 ストレスの掛かる環境では、市場の生態に変化を引き起こし、流動性 の悪化という結果をもたらしている」と指摘した。

高頻度取引のトレーダーが規制当局から一段と厳しい監視を受け ているのは、昨年5月にダウ工業株30種平均が短時間で1000ドル近 く急落したためだ。デベル総裁補佐はこのダウ平均の急落前後と今年 3月の円相場急伸に注目して為替市場における高頻度取引を検証して いる国際決済銀行(BIS)の研究グループの座長を務めていた。