ゴールドマンが銀行持ち株会社の形態見直しも、ボルカールールで負担

米ゴールドマン・サックス・グ ループとモルガン・スタンレーは、米金融規制改革法に盛り込まれた 「ボルカールール」導入に伴うコストを回避するため、銀行持ち株会 社の形態をやめることを検討する可能性があると、サスケハナ・ファ イナンシャル・グループのアナリスト、デービッド・ヒルダー氏は指 摘した。

米連邦準備制度理事会(FRB)を含む4つの米規制当局は11 日、298ページに及ぶボルカールール案を公表し、意見の公募を開始 した。ヒルダー氏は同日のリポートで、現行の形で同案が導入されれ ば、金融機関にコストを強いることになり、資本が銀行以外のマーケ ットメーカー(値付け業者)にシフトし、ゴールドマンとモルガン・ スタンレーは銀行という形態をやめる是非を検討する要因になると分 析した。

両社は2008年9月のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス の経営破綻後に銀行持ち株会社に転換したが、その前は米国の二大証 券会社だった。両社は転換後、FRBの規制を受ける一方で窓口貸出 などのFRBのプログラムを利用できるようになった。

ヒルダー氏はリポートで「当局は銀行に対しマーケットメーキン グ行動がそれだけの目的であり、自己勘定取引の隠れみのではないこ とを証明させる重大な順守義務を提案した」と指摘。「これらの規制 が提案された形に近い状態で採用されれば、マーケットメーカーの役 割を担う銀行には多大な追加コストが課せられる一方、銀行が所有し ていないマーケットメーカーには適用されないことになる」と述べた。

ゴールドマンの広報担当、スティーブン・コーエン氏とモルガ ン・スタンレーの広報担当のマーク・レーク氏はいずれもコメントを 控えた。

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