アジアの機関投資家、成熟市場の保有資産を削減-米フィデリティ調査

アジアの年金基金や保険会社、 中央銀行、政府系ファンド(SWF)は今後1、2年にわたり、相場 変動と低リターンに対応するため、先進国市場への投資を減らし、地 域的・代替的な資産に乗り換える方針だ。米投資信託会社フィデリテ ィ・インベストメンツの調査で明らかになった。

フィデリティの機関投資部門、ピラミス・グローバル・アドバイ ザーズによれば、日本を除くアジアでこうした機関投資家の39%が国 内投資拡大を見込んでいる。

ピラミスが12日、電子メールで配布した資料によると、日本内 外の機関投資家がアジアや新興市場、世界の株式・債券への投資配分 引き上げを計画している。米欧の債務危機と強弱両様の経済指標を受 け世界的に市場のボラティリティ(変動性)が高まる中で、リターン 向上を目指す。

ピラミスのヤン・チン最高投資責任者(CIO)は発表資料で、 2008-09年の金融危機と最近のユーロ圏のソブリン債問題で、機関 投資家はボラティリティにうまく対応するためにより良い戦略の策定 を迫られている」と指摘。「低リターンの環境に伴い、より多くの投 資家がさらにダイナミックで時宜を得た資産配分戦略を展開すること でリターンを上げる方法も求めている」と付け加えた。

ピラミスの調査は日本と韓国、台湾、香港、シンガポール、中国 で計1兆1000億ドル(約84兆円)の資産を運用する機関投資家95 社を対象に行われた。