欧州の銀行が人材獲得で不利に、厳格なボーナス規制で-FSB

金融安定化理事会(FSB)は 11日、欧州連合(EU)域内の銀行は、北米やアジアの銀行よりも 厳格な給与・ボーナス規制に縛られており、有能な人材獲得で不利な 状況に置かれているとの見解を示した。

FSBは世界的に実施した審査を踏まえ、米国とオーストラリア、 カナダ、香港、日本では、ボーナスに関する国際ルールの実施に当た り、英国などEU諸国よりも銀行に対し「柔軟性」が認められている と指摘した。

EU当局はバンカーのボーナスの規模や現金での支払いに制限を 設ける法律に従い規制を進めている。EUの行政執行機関である欧州 委員会のバルニエ委員(域内市場・金融サービス担当)は、今年のボ ーナスシーズンに支払われた一部の報酬について「正当とは認められ ない」と指摘し、規制強化を検討していることを明らかにした。

FSBは、2009年に20カ国・地域(G20)で合意したトレー ダーや運用担当者の報酬指針を完全に順守するとともに、「基準への 異なる解釈をめぐる懸念に対応する」ため、一部の国では「取り組み の強化が必要だ」と指摘した。

FSBによれば、EU加盟国を含むFSBのメンバー13カ国は 報酬ガイドラインを順守している。米国とスイス、オーストラリアは 1つの基準以外全てを適用。最も実施が遅れている国にはアルゼンチ ンと南アフリカ共和国が含まれるという。