中国銀めぐる状況は悪化、政府の株買いでも弱気維持-チャノス氏

米ヘッジファンド会社キニコス・ アソシエーツの創業者で、中国の銀行株を空売りしてきたジム・チャ ノス氏は、同国の政府系ファンドが銀行株の買い支えに動いたことで 株価は反発したものの、弱気の見方を変えていないと語った。

政府系ファンド、中国投資(CIC)傘下の中央匯金投資が同国 の4大銀行の株式の買い増しを開始したことを受けて、MSCI中国 金融指数は11日の取引で6%上昇した。3年間にわたる与信ブーム後 の景気減速で不良債権が増大するとの懸念が広がり、銀行と保険会社、 不動産会社で構成する同指数は年初から今月4日までに43%下落。株 価収益率(PER)は過去最低の5.6倍に低下している。

チャノス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「2カ月前には中国の銀行には全く問題がないと考えられていたにも かかわらず、政府による銀行株の買い支えが話題になっていること自 体、状況の悪化がいかに深刻かを物語っている」との見方を示した。 同氏は先月、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、事実上「全て の中国の大手銀行」の株式を空売りしていると述べていた。

また、中国の不動産市場は「非常に深刻な後退局面の第1段階」 にあるとした上で、「中国では不動産市場が全てを動かしている」と指 摘し、投資家に警戒を呼び掛けた。また、中国からの需要が鈍化する と予想し、鉄鉱石生産で世界最大手のヴァーレの株式を空売りしてい ることも明らかにした。

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