原料炭価格:最高値更新の可能性高まる-豪州での降雨量増加予報で

オーストラリアでは昨年、記録 的な大雨で原料炭価格の高騰を招いたが、今年も同様の事態になりそう だ。

豪気象庁は9月19日、北部クイーンズランド州の一部地域で年末 までに例年を上回る降雨がある確率を65-70%と発表した。この予報 の背景にあるのが、10-12月にラニーニャ現象が発生しそうなことで、 発生すれば海面水温が下がり貿易風が強まる。

世界最大の石炭輸出国である豪州の供給に支障が生じる恐れがある ため、シティグループのアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は、昨年の 夏季並みの途絶を招くと20%以上「値上がりし」1トン当たり約350 ドルになるとみている。昨年は4-6月に過去最高の330ドルまで上昇 した。

豪気象庁の気候予報担当マネジャー、アンドルー・ワトキンス氏 は「昨年のラニーニャ現象は1917-18年に次ぐ強いものだった。ラニ ーニャが続けて発生する確率は約50%で、災難が連続して起きること もそれほど珍しいことではない」と述べた。

マッコーリー・グループは9月、ラニーニャ現象の影響でクイーン ズランド州で降雨量が増えれば原料炭の供給が減り、鉄鋼メーカーの在 庫不足により「かなりのパニック」になりかねないと述べた。同州のボ ーエン盆地に炭鉱を保有する世界最大の原料炭生産会社、豪英系BHP ビリトンは2011年度に悪天候で生産が中断したにもかかわらず30% 増の収益を挙げた。

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