超長期債が安い、30年債入札控え売り圧力-長期金利1%の需要下支え

債券市場では超長期債が安い。30 年国債入札をあすに控えて、同ゾーンに売り圧力がかかった。一方、 今年度下期入りで投資家の運用意欲が強く、長期金利1%など節目の 水準では買いが見込まれており、債券先物や中長期ゾーンは下値が限 定的となった。

トヨタアセットマネジメントの浜崎優チーフストラテジストは、 30年入札を前にして「多少の調整の動きがあった」と話した。もっと も、「売りが出たとはいえ、横ばいに近い」とも説明。一方、30年入 札については、「オーバーパー(100円以上)となり、一部に買いにく い投資家がいる可能性があるが、押し目で買いが入りやすい環境なの で、値崩れしていくわけではない」と予想している。

現物債市場で30年物の35回債利回りは一時、前日比で1.5ベー シスポイント(bp)高い1.91%に上昇した。午後1時20分前後からは

1.905%で推移している。20年物の130回債利回りは午後に一時1.5bp 高い1.705%まで上昇した。

あす13日には、30年国債(10月発行)の入札が実施される。今 回は、9月に入札された35回債と銘柄統合されるリオープン発行で、 表面利率(クーポン)は2.0%。発行額は前回債と同じ7000億円程度。

三井住友アセットマネジメント債券運用グループの永見哲シニア ファンドマネジャーは、30年入札について、「30年債はやや軟調だが、 利回りが上昇すれば生命保険などが購入するので懸念はない。最終的 には無難な結果になる」とみている。

金利低下圧力くすぶる

一方、東京先物市場で中心限月12月物は前日比3銭高の142円 51銭で始まり、午前の終値で13銭高の142円61銭と、日中の高値を 付けた。午後は日経平均株価がやや下落幅を縮小する展開となり、結 局、142円48銭と横ばいで引けた。

長期金利の指標とされる新発10年物の318回債利回りは横ばいの

0.99%で開始後、午前11時前後に0.5bp低い0.985%に低下。午後1 時40分前後からは0.5bp高い0.995%に上昇している。

前日は長期金利が4営業日ぶりに1%に乗せて取引を開始したが、 同水準では買いが入り、午後は0.99%で推移した。東海東京証券の佐 野一彦チーフ債券ストラテジストは、「10年物の318回債利回りの

1.00%は堅く、きのうの相場でも投資家の押し目買い意欲の強さが印 象に残った」と説明している。

三井住友アセットの永見氏は、「ギリシャ債務危機は、当面はある 程度に対応策が進むという期待感があるが、一筋縄では行かない」と し、「問題解決に時間がかかるとみられ、金利低下圧力が長期化しやす いとみている」と話している。

--取材協力:池田祐美 Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

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