シカゴ穀物相場:軒並み上昇-トウモロコシは値幅制限いっぱいの上げ

米シカゴ市場ではトウモロコシ や大豆、小麦先物相場が過去約1年で最大の上昇率を示した。先月の相 場下落で米国産の需要が拡大する兆しが示されたことが要因。米国はこ れらの穀物の世界最大の輸出国。

米政府の11日の発表によると、日本に次ぐ世界2位のトウモロコ シ輸入国であるメキシコは米国の輸出業者から26万1200トンを買い 入れた。米農務省によると、6日終了週の大豆の輸出検証高は2倍以上 の2340万トンに膨らみ、そのうち3分の2は中国向けだった。ロシア は11日、穀物輸出税を課す可能性を示唆した。同国は3カ月前に禁輸 措置を解除したばかり。

欧州債務危機の影響で世界の経済成長が鈍化するとの懸念を背景に 穀物先物相場は9月に下落した。これを受け穀物を中心に商品相場が上 昇し、商品24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズ(S& P)のGSCI指数を押し上げた。同指数は9月22日以来の高水準に 達した。5営業日続伸は8月以降で最長。

スチュアート・ピーターソン・グループ(ウィスコンシン州)の市 場担当シニアアドバイザー、ジャッキー・ボークス氏は「相場は、世界 や国内で米国産穀物の需要が増加するのに十分な水準まで下げた」と指 摘。その上で「この相場水準では世界の食料需要拡大に対応するのに必 要なほど来年の作付けが増加することはないだろう」との見方を示し た。

シカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ先物12月限終値は 値幅制限いっぱいの40セント(6.6%)上げ1ブッシェル当たり6.45 ドルを付け、2010年6月30日以降で最大の上昇率を示した。値幅制 限は12日に60セントに引き上げられる。先月は23%下げ、月間ベー スでは少なくとも1959年以降で最大の下落率を示した。

大豆先物11月限は4.9%高の同12.355ドルと、10年10月8日 以降で最大の上昇。一時は12.455ドルと、9月28日以来の高値を付 けた。先月は19%下落した。小麦先物12月限は8.1%高の同6.6075 ドルと、中心限月としては10年10月8日以降で最大の上昇率を示し た。同日には米農務省が供給見通しを引き下げた。同省は今月12日に 月次需給報告を発表する。

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