米アルコア:7-9月期利益は市場予想下回る-コスト増が響く

米アルミ生産最大手、アルコアの 7-9月(第3四半期)決算は利益がアナリスト予想を下回った。原 料コストが上昇したほか、世界的な需要の伸びが鈍化したことが響い た。

アルコアの11日の発表資料によると、純利益は1億7200万ドル (約132億円、1株当たり15セント)と、前年同期の6100万ドル(同 6セント)から2倍余り増加した。リストラ費用を除いた1株利益は 約14セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト15人の予想平 均(22セント)を下回った。アルコアの株価は時間外取引で一時4.7% 下落した。

クラウス・クラインフェルト会長兼最高経営責任者(CEO)は 発表資料で、「欧州を除けばエンドマーケットの需要は伸びたが、世界 的な景気回復への見通しが後退する中で、1-6月(上期)よりは鈍 化した」と説明した。

ロンドン金属取引所(LME)でのアルミ現物価格は今年に入っ てこれまでに11%下落。アルミ価格の下落は収益てこ入れを目指すア ルコアの取り組みに水を差している。同社は2008年の金融危機時に商 品相場が急落し3四半期連続の赤字に陥ったことを受け、数千人を削 減したほか、複数の精錬所を閉鎖した。

ブラッドフォード・リサーチの金属アナリスト、チャールズ・ブ ラッドフォード氏はインタビューでアルコアの業績について、「悲惨だ」 とした上で、「こうした事態になるのは、コストが制御できなくなった 時だけだ」と語った。

アルコアの株価は時間外取引で一時、9.82ドルに下げた。年初来 からこの日の通常取引終了までの株価騰落率はマイナス33%と、ダウ 工業株30種平均の構成銘柄のパフォーマンスとしてはバンク・オブ・ アメリカ(BOA)とヒューレット・パッカード(HP)に次ぐ悪い 水準となっている。

アルコアによると、販売や一般管理費などを除いた売上原価は前 年同期比20%増の64億2000万ドルだった。

7-9月期の売上高は前年同期比21%増の64億ドル。アナリスト 9人の予想平均は62億3000万ドルだった。同社はダウ工業株30種平 均の構成銘柄で最初に決算を発表する企業。

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