NY外為:ユーロ小動き、スロバキアのEFSF拡充案最終採決へ

ニューヨーク外国為替市場で は、ユーロが主要取引通貨の大半に対して上昇。スロバキア議会は1回 目の投票で欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)機能拡充案を否 決したが、週内に行われる2回目の投票で可決が見込まれている。

ユーロは対ドルで前日とほぼ変わらずの水準となった。ニュージー ランド・ドルは同国の財政赤字が予想以上に拡大したことを受けて下げ た。ユーロは前日、対ドルで約1年ぶりの大幅高となった。独仏首脳が 銀行支援策の策定を公約したことが好感された。

トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツの市場アナ リスト、ジョー・マニンボ氏は「外為市場はとにかくスロバキアの採 決待ちだ」とし、「独仏首脳がユーロ圏の危機に解決をもたらすため に何らかの策を用意しているとの期待でユーロは下げ止まっている」 と述べた。

ニューヨーク時間午後4時38分現在、ユーロはドルに対し前日 比ほぼ変わらずの1ユーロ=1.3643ドル。一時0.6%安まで下げる場 面もあった。前日は2%高と2010年7月以来の大幅高となった。この 日は円に対しても前日比変わらずの1ユーロ=104円58銭。ドルは対 円で変わらずの1ドル=76円65銭。

英ポンド安

英ポンドはドルに対して3日ぶり下落し、0.4%安の1ポンド=

1.5602ドル。英政府統計局(ONS)が11日発表した8月の製造 業生産指数が予想以上に低下したことを受けてポンドが売られた。

ONSによれば8月の製造業生産指数は前月比0.3%低下。これで 3カ月連続マイナスとなった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト 調査の中央値では0.2%低下が見込まれていた。7月は0.2%低下に下 方修正された。

韓国ウォンは対ドルでの上げが主要取引通貨の中で最も大きく、 2週間ぶり高値を付ける場面も見られた。

スタンダード・チャータード銀行香港部門のベンジャミン・ハン 最高経営責任者(CEO)は、韓国は3000億ドルを上回る外貨準備を 保有しており、市場のボラティリティを乗り越えられるとの認識を示し た。東亜日報が同CEOを引用して伝えた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は、0.1%低下して77.529。前日は1.4%低下し、終値ベ ースでは7月13日以来の大幅な低下となった。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フ ォチェスキ氏(ニューヨーク在勤)は、「ユーロはスロバキアの採決 待ちの状態だ」と指摘。「株式相場は前日の上げを保っている。独仏 が包括的な計画を策定すると公約したことで、欧州の政策当局がよう やく事の核心を理解したとの印象を市場に与えた」と述べた。