ウォール街のボーナス2年連続減少へ、雇用も削減-NY会計検査院

ウォール街のボーナスは2年 連続で減少する見込みだ。また、景気が減速する中で、2012年末 までに1万人近い雇用喪失も予想される。ニューヨーク州のディナポリ 会計検査院長の11日の報告書が示した。

報告によれば、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の会員企 業の今年1-3月(第1四半期)の利益は93億ドル(約7100億 円)と、市が通年に予想していた200億ドルのほぼ半分に達した が、その後の急減速で通年の利益は180億ドルにとどまる見込み。

ディナポリ院長は「証券業界は2011年に力強いスタートを切 ったが、7-12月(下期)については見通しが大幅に冷え込んだ」 とし、「現時点では急激な利益減少と継続的な雇用喪失、ボーナス の前年比減少が見込まれる」と指摘した。

証券業界は10年1月から11年4月までに雇用を9900人増 やしたが、今年8月までの間に4100人が削減され、12年末まで にさらに1万人近い職が失われると見積もられている。同業界で 1人分の雇用が創出あるいは削減されると、ニューヨーク州と市 の他業界で3人分の雇用変動要因になるという。

報告によるとまた、証券業界の10年の平均給与は16.1%増 の36万1330ドルで、民間部門平均の5.5倍。支払われた全賃金 の23.5%を同業界が占め、雇用者数では5.3%に相当した。

市と州の財政を直撃

ディナポリ院長によると、ウォール街は2011会計年度の市の 税収の7%を生み出した。リセッション(景気後退)前は13%だ ったという。また、市の8人に1人、州では13人に1人がウォー ル街に関連した職に就いているという。

証券業界のボーナスと雇用の減少は州と市の税収に悪影響を 及ぼすと同院長は指摘した。報告では「現在の弱さに照らし、今会 計年度の税収は市と州の目標を下回り、来年度はさらに大きく減少 する可能性がある」としている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE