ドルの上昇局面は終了へ-為替レート予想で上位の金融機関が予想

為替相場の予想精度が最も高い金 融機関の間では、7-9月(第3四半期)に四半期ベースで2008年以 来の高パフォーマンスを示したドルが年末に向けて上昇を継続する見 込みはほとんどない。景気減速に伴い米連邦準備制度理事会(FRB) がドルの供給拡大を迫られ、世界中にドルがあふれるとみているから だ。

ブルームバーグ・ニュースが集計した9月までの過去6四半期で 予想精度が最も高かった5社の平均予想では、10-12月(第4四半期) のドルの対ユーロ相場は1ユーロ=1.34ドルとなった。9月30日時 点では1.3387ドルだった。10-12月の円については平均1ドル=76 円60銭の見通し。9月末は77円06銭。

雇用から住宅、所得にいたる米経済指標は、同国がリセッション (景気後退)に逆戻りするリスクにある可能性を示している。この3 年で3度目となる債券購入を通じた量的緩和実施をFRBに迫る内容 だが、ストラテジストはこの戦略がドルの減価につながる恐れがある と指摘する。ドルは7-9月に上昇したものの、09年3月以降では 22%下落している。

JPモルガンのグローバル為替戦略責任者、ジョン・ノーマンド 氏(ロンドン在勤)はインタビューで、「FRBは年内にバランスシー ト拡大について協議を始め、12年の早い時期に購入を開始する可能性 がある」と予想、「現行水準からドルは緩やかに下落するとの見方だ。 投資家は既に極端にドルを買い持ちしている」と指摘した。

為替相場予測で1位となったJPモルガンの誤差率は4.37%。ノ ーマンド氏は年末までにドルは対ユーロで1.38ドルに値下がりする と予想している。同社の対円相場の予想は1ドル=75円。

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