ボルカールール、米規制当局が意見募集開始へ-来年7月に施行予定

米規制当局は金融規制改革法(ド ッド・フランク法)の規制案について意見を募集し始めるもようだ。 JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループなど金 融機関は規制施行を見込んですでに自己勘定取引部門縮小などの対応 策を進めている。

米連邦預金保険公社(FDIC)は11日ワシントンで開く理事会 で、銀行の自己勘定取引を制限するいわゆる「ボルカールール」を検 討する予定だ。FDICのほか、3関係当局がまとめたこの規則は、 2008年の信用危機を増幅させたリスクテークの阻止を目指している。 アナリストらは、リスク制限という目的の下で収入が減少し、市場流 動性が縮小する恐れがあると指摘している。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、ブラッド・ ヒンツ氏は10日付リポートで、先週出回った提案の条項が適用される と、金融機関の債券業務は最大25%減収となる可能性を指摘した。ム ーディーズ・インベスターズ・サービスはバンク・オブ・アメリカ(B OA)やシティグループ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、 モルガン・スタンレーについて、「いずれも大規模な値付け業務を展開 している」として今回の規則はこうした金融機関の債券保有者にとっ て「クレジット・ネガティブ」になるとの見方を示した。

FDICのほか、米連邦準備制度理事会(FRB)、証券取引委員 会(SEC)、通貨監督庁(OCC)は共同でまとめた提案について 12月16日まで意見を公募する。最終案は来年7月21日に施行が予定 されている。