大豆相場の下落は終了か-食用油需要が過去最高に、生産追い付かず

過去約2年で最大の下落率を示 していた大豆相場の下げが終了する可能性がある。食用油と飼料用需要 が過去最高水準に達し、米アイオワ州やブラジルなどの生産が追い付か ないためだ。

米農務省(USDA)の推計によると、世界最大の大豆生産・輸出 国である米国の収穫高は今年、7.3%減となり世界の生産高は2009年 以降で初めて減少する見通し。米モルガン・スタンレーは、大豆相場の 11年9月-12年8月の平均が1ブッシェル当たり14.25ドルと、過 去最高値に達し、今月10日終値の11.775ドルを21%上回る水準にな ると予想している。

米政府のデータのよると、中国にけん引され、大豆消費は過去10 年間に世界の人口増のほぼ4倍のペースで膨らんだ。経済成長鈍化で原 材料需要が軟化するとの懸念が強まり、大豆相場は先月下落を始めたが USDAのデータによると、世界の食用油の消費は過去30年間、リセ ッション(景気後退)中も減退していない。

食品成分関連の販売・顧問会社インターナショナル・フード・プロ ダクツ(ミズーリ州)の商品調達担当スペシャリスト、スティーブ・ニ コルソン氏は「新車や冷蔵庫などの耐久消費財を購入していなくても、 人々は食料を必要としている」と指摘。「新興・途上国の需要の急速な 伸びに生産が追い付いていない」ため相場は来年4月までに19%高騰 する可能性があるとの見方を示した。