ポールソン氏のヘッジファンド2本、顧客の解約は1割未満-関係者

資産家でヘッジファンド運用者 のジョン・ポールソン氏は今年の運用成績が同氏の職歴の中で最悪 となっているが、「リカバリー・ファンド」と「クレジット・オポチ ュニティーズ・ファンド」を年末に解約するための請求は10%未満 にとどまった。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

2本のファンドの運用資産は7月末時点で計150億ドル(約1 兆1500億円)。両ファンドは9月末に解約請求を締め切っており、 ポールソン氏のファンド全体での解約総額がどの程度になるかの目 安になりそうだ。主力の「アドバンテージ・プラス」などの残りの ファンドの解約請求期限は10月末となっている。同氏のファンドの 中には今年の運用成績がマイナス47%に落ち込んでいるものもあ る。

ただ、ポールソン氏(55)は2007年にサブプライム(信用力の 低い)住宅ローン関連証券の急落に賭けて150億ドルを稼いだ実績 があるため、長年の顧客の間には静観していると話す投資家もいる。

05年から投資しているダブル・イーグル・キャピタル・マネジ メントの創業者、トリップ・クーン氏は「われわれはポールソン氏 に対して疑わしきは罰せずという原則を当てはめるつもりだ」と述 べ、「私は彼と彼の会社を信用している。資金を引き揚げる計画はな い」と語った。

ブルームバーグの計算によると、アドバンテージ・プラス・フ ァンドの05年の運用開始以降のリターンはプラス268%。08年初め に同ファンドに投資した顧客にとってのリターンはプラス4.3%に とどまる。

ポールソン氏の広報担当、アーメル・レスリー氏は解約や運用 成績についてコメントを控えた。