米アルコアのプット、決算リスクを反映-株価は4月以降46%下落

米個別株オプション市場で、米ア ルミ生産最大手アルコアのプットオプション(売る権利)の価格が 2009年5月以来の高水準に達した。トレーダーは、11日発表の同社決 算では株価下落に歯止めがかからないと予想している。

ブルームバーグが集計したデータによれば、アルコア株の現在値 よりも行使価格が10%低い3カ月物プットオプションのインプライ ド・ボラティリティ(IV)は今月4日、行使価格が10%高いコール オプション(買う権利)のIVを7.61ポイント上回る水準まで上昇し た。スキュー(ゆがみ)と呼ばれるこの格差がここまで拡大したのは 09年4月以来、2年半ぶり。

ブルームバーグがまとめたデータによると、アナリストは、アル コアの7-9月(第3四半期)の1株利益予想を7月時点の37セント から23セントに引き下げている。4月以降のアルコア株の騰落率はマ イナス46%で、S&P500種株価指数を構成する素材株指数のマイナ ス22%を2倍強上回る下げとなっている。景気減速懸念からアルミニ ウム価格が19%値下がりしたことが響いた。

ファースト・アセット・マネジメント(トロント)で27億ドル(約 2070億円)相当の資産を運用するジョン・スティーブンソン氏は7日 の電話インタビューで、「世界の産業経済に広く関わる製品を提供する 企業に対しては強気になりにくい」と指摘、「景気をめぐる懸念から金 属需要は乏しい」と語った。同社は保有するアルコア株を年初の1000 万株から220万株に減らした。

アルコアの広報担当マイケル・ベルウッド氏(ニューヨーク在勤) は、同社のオプションや決算に関してコメントを控えた。