中国政府系ファンド、4大国有銀の株式購入-バリュエーション低下

中国の政府系ファンド(SW F)、中国投資(CIC)傘下の中央匯金投資は、同国4大国有銀行 の株式の買い増しを開始した。4行のバリュエーション(株価評価) は世界金融危機のさなかに付けた水準を下回っている。

中央匯金は10日、ウェブサイトに掲載した資料で、中国工商銀 行(ICBC)と中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行の株式を購 入したと発表。「関連する市場操作を継続」する方針を示したが、購 入規模やどの市場で買うかは明らかにしていない。

中国の成長鈍化に伴い、2008年末以降に実行された融資の一部 が不良債権化するとの懸念から、MSCI中国金融指数は年初来で 36%下落。このまま行けば、年間騰落率は3年ぶりの低さとなる。

キム・エン証券の調査担当副責任者、アイバン・リ氏(香港在勤) は10日の電話インタビューで、「銀行株の買い支えの動きだ」と指 摘。「これら銀行の一部は資本市場からの資金調達を望んでいるが、 株価の低さから難しい状況となっている」と説明した。

4行が香港・上海両証券取引所への提出資料で別途発表したとこ ろによると、中央匯金は中国工商銀の上海上場A株を1460万株、建 設銀の人民元建て株式を738万株、農業銀株3910万株、中国銀株 350万株をそれぞれ買い増した。中央匯金は、今回の購入で4行への 出資比率は大幅には増えないものの、向こう1年間に追加取得を行う 計画だとしている。

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