経常黒字額は2年7カ月ぶりの低水準-貿易・サービス収支が赤字

8月の日本の経常収支黒字額は2 年7カ月ぶりの水準に落ち込んだ。所得収支の黒字幅が増加したもの の、輸入燃料の価格上昇などから貿易収支が赤字に転じたことが影響 した。

財務省が11日発表した8月の国際収支状況(速報)によると、海 外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支黒字額は前年同月比

64.3%減の4075億円だった。6カ月連続の縮小で、リーマン・ショ ック後の2009年1月以来の低水準。うち貿易収支は6947億円の赤字 と、3カ月ぶりの赤字となった。1985年1月以来3番目の規模。サー ビス収支も外国人旅行客の減少などから3カ月連続で赤字が拡大した。

一方、海外投資からの収益を示す所得収支は同18.2%増の1兆 3539億円の黒字。証券投資の配当金受け取りが増加し、5カ月連続で 黒字幅が拡大した。ブルームバーグのエコノミスト調査によると経常 収支の予想中央値は4536億円の黒字、貿易収支は6923億円の赤字。

BNPパリバ証券の加藤あずさエコノミストは発表内容を受けた リポートで、「サプライチェーンの復旧に伴う持ち直しの動きが一巡し、 輸出の回復ペースは鈍ってきた」との見方を示した。

貿易収支の内訳は、輸出額が船舶や自動車などを中心に前年同月 比4.0%増の5兆1063億円。震災後の生産回復に伴って6カ月ぶりの 増加となった。輸入額は火力発電向け液化天然ガスや原粗油などが増 えて、同22.4%増の5兆8011億円。増加は20カ月連続。

--取材協力Minh Bui, Theresa Barraclough Editor:Norihiko Kosaka, Keiichi Yamamura, Hitoshi Sugimoto

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 下土井京子 Kyoko Shimodoi +81-3-3201-3142 kshimodoi@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 香港 Paul Panckhurst +852-2977-6603 ppanckhurst@bloomberg.net 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE