遊休状態の超大型タンカー、過去20年で最多に-用船料上昇見込めず

遊休状態となる超大型タンカー の数が過去約20年で最多となる見通しだ。船舶供給の過剰により用船 レートは少なくとも14年ぶりの低水準に落ち込んだ。船主企業は6四 半期連続で赤字に陥っている。

ブルームバーグがブローカーやアナリスト8人を対象に実施した調 査の中央値によると、船舶供給の過剰と原油需要の伸びの鈍化によりタ ンカーのうち約6%が1年以内に遊休状態になるとみられている。現在 はほぼゼロ。それでも、用船レート下落が終了するには十分ではない可 能性がある。海上運賃先物契約(FFA)市場では、用船レートが 2013年にかけて1日当たり1万3819ドルを上回ることはないと予想さ れている。

超大型タンカー運航最大手のフロントライン(バミューダ諸島)に よると、損益分岐点は2万9800ドル。ブルームバーグが集計したアナ リスト予想によると、同社の11年の通期損失はここ12年で最大に上 る見通し。

BWグループの石油・ガス輸送部門のアンドリアス・ゾーメンパオ 最高経営責任者(CEO)によると、タンカーを遊休状態とすることで 船主企業は1日当たりの運営費を1万2000ドルから2000ドルに削減す ることができるが、それは収入がなくなることを意味する。同社はタン カー3隻を遊休状態にしている。