EBA:欧州の銀行に自己資本比率9%維持を要求も-関係者

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【記者:Aaron Kirchfeld and Ben Moshinsky】

10月12日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の銀行監督当 局である欧州銀行監督機構(EBA)は、域内の銀行の資産について の検証後、銀行に対し自己資本比率9%の水準を求める案を検討した。 事情に詳しい関係者が明らかにした。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、この比率は銀行が ソブリン債での評価損に耐えられるかどうかを査定する目安となる。 EBAは先週ロンドンでの会合で、9%をそのような査定の合否ライ ンとする案について検討したという。

7月に公表された欧州の銀行のストレステスト(健全性審査)結 果は大半の銀行がリセッション(景気後退)に耐えられることを示し たが、ソブリン債デフォルト(債務不履行)の可能性は審査に織り込 まれていなかった。

法律事務所アレン・アンド・オバリーの金融規制専門の弁護士、 ボブ・ペン氏は12日の電話インタビューで、「銀行資本増強の資金 がどこから出るのかという問いへの答えがEBAにあるかどうかは分 からない」が、必要な「資本の水準についての議論に参加し始めてい るのは良いことだ」と述べた。

EBAの定義に基づく中核的自己資本比率9%は、バーゼル銀行 監督委員会の新規則で銀行が2019年から完全順守を求められる7% とほぼ同等だと関係者は述べた。バーゼル委の資本の定義はEBAよ りも厳格だからだと説明した。

今年のEBAのストレステストでは中核的自己資本比率5%が合 否ラインだった。

ソブリン債の情報収集

ブルームバーグ・ニュースが入手したEBAデータ収集用フォー ムによれば、EBAは銀行が満期まで保有する資産勘定に持つソブリ ン債の価値について情報を求めた。また、6月以降にバランスシート 上で生じた「重要な変更」についても報告を求めた。

銀行は11日にデータを提出することを求められたが、その目的 については知らされていないと、EBAの活動について知る関係者が 匿名で述べた。

EBAのアンドレア・エンリア議長は11日ブリュッセルで、年 内にもう一回ストレステストを実施する計画はないと語った。

EBAが中核的自己資本比率9%を求める可能性については英紙 フィナンシャル・タイムズ(FT)が12日に先に報じた。同紙は当 局者の話として、EBAは原則としてこの案に賛成だと伝えている。

EBAの報道官は資本比率についてコメントを避けた。

- --With assistance from Gavin Finch and Howard Mustoe in London, Karin Matussek in Berlin, Jim Brunsden in Brussels and Christian Vits in Frankfurt. Editors: Peter Chapman, Frank Connelly

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita +31-20-589-8544 akinoshita2@bloomberg.net

Editor:Keiko Kambara 東京 内田良治 Ryoji Uchida +81-3-3201-3396 ruchida2@bloomberg.net Editor:Yoshito Okubo 記事に関する記者への問い合わせ先: Ben Moshinsky in London at +44-20-3216-4958 or bmoshinsky@bloomberg.net; Aaron Kirchfeld in Frankfurt at +49-69-92041-145 akirchfeld@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Anthony Aarons at +44-20-7673-2227 or aaarons@bloomberg.net.

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