【個別銘柄】輸出、東エレ、TOPIX見直し、JT、ニコン、ゲオ

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きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:東証1部売買代金首位のホンダ(7267)が前週末比

5.5%高の2347円、コマツ(6301)が6.4%高の1638円など自動車や 電機、機械セクターなどが総じて上げた。欧州債務危機の沈静化に向 け、独仏首脳が域内銀行の支援計画を策定すると表明。7日発表の米 雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を上回る増加を示し、 欧州金融危機や景気に対する警戒感が和らいだ。

東京エレクトロン(8035):5.6%高の3965円。7-9月の受注額 速報値は750億円と7日に発表。前四半期の確定値1216億円から38% 減った。ファウンドリ-(受託生産業者)やDRAM業者からの発注 が落ちた。しかしドイツ証券では、受注はガイダンスを大きく下回っ たが想定線とし、先端技術投資をドライバーとして10-12月から受注 回復の可能性は高まると予想。投資判断「買い」を確認した。

TOPIX定期見直し関連:TOPIXで時価総額と流動性上位 の30社で構成されるコア30への算入が決まったファナック(6954) は4.3%高の1万1450円。また、TOPIXの浮動株比率見直しで、 従来に比べ個別銘柄ウエートが上昇すると専門家から指摘されたNT Tやソニーも高い。今回の見直しによる売買インパクトが大きいとさ れた東洋シヤッターは8.3%高の328円、パナソニック電工インフォ メーションも5.7%高の2120円。半面、個別銘柄ウエートが低下する 大塚ホールディングスは2.9%安の2042円でTOPIXの下落寄与度 首位。売りインパクトが大きいと試算された丸善CHIホールディン グスは11%安の262円と急落し、東証1部の値下がり率1位。

JT(2914):3.5%高の37万500円。同社の志水雅一副社長は、 完全民営化後も国産葉たばこの全量買い取りを継続させることや、政 府保有株放出に伴う自社株取得は発行済株式数の3割を超えない規模 であると語った、と8日付の日本経済新聞朝刊が報道。シティグルー プ証券では、政府の全株放出の現実性が一段と増したとし、同社の企 業価値を切り上げるには自社株取得規模が20%でも十分などと指摘。 今回の報道は、同社株に極めてポジティブと評価した。

ユニ・チャーム(8113):3.3%安の3470円。国内販売の順調や中 国などアジアでも需要が拡大し、4-9月期の連結営業利益が前年同 期より約1割多い240億円程度と、同期として4年連続で過去最高を 更新したもようと8日付の日経新聞朝刊が報道。ただ、大和証券キャ ピタル・マーケッツでは、報道内容にサプライズはなく、株価面でも 転換社債の転換価格が迫り、上値は急速に重くなろうと指摘した。

ニコン(7731):4%安の1844円と午後に崩れた。タイの子会社、 ニコンタイランド(アユアヤ県)が6日から浸水被害のため操業停止 したと11日午後発表。同子会社は、デジタル一眼レフカメラと交換レ ンズなどを生産しており、復旧の時期は未定という。生産への影響が 不安視された。

半導体パッケージ関連株:イビデン(4062)が6.9%高の1776円、 新光電気工業(6967)が4.9%高の584円など。JPモルガン証券で は、約半年の調整を経て米インテルのMPU(超小型演算処理装置) 在庫も適正水準に達しているなどとして、同社向けビジネスは10-12 月から最悪期を脱すると予想した。

ダイエー(8263):12%高の299円と急伸し、東証1部の値上がり 率3位。3-8月期の連結営業利益は前年同期比2.5倍の20億4500 万円と、従来予想の18億円を14%上回った。不採算店舗の閉鎖など で売上高は前年を下回ったものの、原価低減施策による利益率改善、 業務効率化による生産性改善などが利益を押し上げた。

資源関連株:三菱商事(8058)が1.8%高の1508円、国際石油開 発帝石が3.6%高の48万7500円、住友金属鉱山(5713)が2%高の 1037円など。10日のニューヨーク原油先物11月限は2.9%高の1バ レル=85.41ドルと4連騰し、終値で先月21日以来の高値を付けた。 独仏首脳が欧州ソブリン債危機を食い止める決意を表明したことを好 感。銅先物も2.9%高と4連騰し、過度な資源需要減少、業績への悪 影響を懸念する動きが和らいだ。鉱業は東証1部の業種別上昇率首位。

リコー(7752):6%高の676円。構造改革の実施により、外的要 因にかかわらず定常的な収益性は大きな改善を示すだろうとし、クレ ディ・スイス証券では新規に「アウトパフォーム」に設定。目標株価 を1200円とした。

日本電産(6594):3.6%高の6310円。ことし2月に決議した自社 株取得に関し、上限を従来の300万株から600万株、金額で250億円 から470億円に変更すると7日に発表。600万株は、発行済株式総数 の約4.1%に相当。取得期間は2012年2月6日までで、需給改善期待 が広がった。

高島屋(8233):2.8%高の586円。国内百貨店の売上高が震災の 影響から立ち直り、宝飾品など高額品が伸長するなど6月以降はほぼ 前年並みで推移しており、12年2月期の連結営業利益予想を従来比 25%増額し、前期比10%増の200億円にすると7日に発表した。未定 としていた期末配当額は1株当たり5円を見込み、年間で前期と同じ 10円とする。シティG証では、決算はサプライズに近いポジティブな ものとし、業績予想を増額、目標株価を710円から800円に上げた。

IHI(7013):2.9%安の177円。11年4-9月期の連結営業利 益が従来予想を約30億円上回り170億円前後になったようだ、と8日 付の日本経済新聞朝刊が報道。自動車用ターボ販売が好調という。

富士エレクトロニクス(9883):3.7%安の1070円。3-8月期の 連結営業利益は前年同期比17%減の13億3600万円だった。代理店政 策の変更により、前期後半から中途採用を積極化したことによる経費 増加が利益を押し下げた。

京都きもの友禅(7615):3.7%高の948円。和装関連事業で振袖、 一般呉服販売ともに増加傾向で推移、コストの見直しも図り、4-9 月期の連結営業利益は従来計画を41%上回り、前年同期比67%増の 14億5000万円になったもようと7日に発表した。

ゲオ(2681):9.3%安の8万800円で、東証1部値下がり率2位。 毎日新聞オンライン版は、同社とジャスダック上場企業との合弁で08 年に約70億円の負債を抱えて清算した映像配信会社「エンタウェイブ」 の収支に、多額の不明朗支出が含まれることが分かった、と7日夕に 報道。会社側は11日、7日以降の報道内容について、現在事実を確認 中とのニュースリリースを発表した。

大和ハウス工業(1925):2.1%高の1001円。アジアで郊外型商業 施設の請負事業に参入する、と10日付の日経新聞が報道。年内に台 湾・台北市周辺に支店を開き、来年4月から受注活動を始めるという。 14年度には年間売上高50億円を目指すと伝えている。

エムケーキャピタルマネージメント(2478):値幅制限いっぱいの ストップ高となる4000円(21%)高の2万2800円。マーブルホール ディングス(東京・千代田区)が同社に対し、株式公開買い付け(T OB)を実施すると7日に発表。マーブルHDはMKCM全株取得の 意向で、買い付け価格は1株3万5000 円、買付代金は最大57億円。 7日のMKCM株終値は1万8800円で、TOB価格へのさや寄せを見 込む買い注文が膨らんだ。

ドン・キホーテ(7532):3.9%高の2921円。きょう午後零時30 分に発表した9月の月次販売高状況によると、既存店売上高は前年同 月比0.8%増と2カ月ぶりにプラスに転じた。

ラオックス(8202):11%高の42円。中国に子会社を設立する、 ときょう午前9時に発表。設立は11月の予定。13年12月期までに中 国本土で30店舗を目標に大型複合商業施設を展開する、とした中期経 営計画通りに出店が進んだ場合、中国出店に関する今期売上高は7億 円の予定になるといい、今後の中国事業拡大を見込む買いが膨らんだ。

--取材協力:渡辺美慧  Editors:Shintaro Inkyo

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