NY外為(10日):ユーロが大幅高、独仏が銀行支援策の策定表明

ニューヨーク外国為替市場 では、ユーロが対ドルで約1年ぶりの大幅高。独仏首脳が銀行支援 策の策定を公約し、ギリシャをユーロ圏内に維持する姿勢をあらた めて示したのが背景。

ドルは主要通貨のすべてに対して下落。この日は世界的に株 価が上昇し、逃避先としてのドル需要が抑制された。ドイツのメル ケル首相とフランスのサルコジ大統領は9日、ベルリンで、域内銀 行の資本増強計画の策定に加えて、ギリシャ債務問題に対する「永 続的な」解決策を見つけ出すと述べた。資源輸出国の通貨は、原材 料価格の上昇に伴い、値上がりした。

ドイツ銀行のG10為替ストラテジー世界責任者、アラン・ラ スキン氏(ニューヨーク在勤)は、「今は、ユーロ圏を支援するた めの広範な対策の確立に向け、共に歩んでいるという感覚がある」 と述べた。

ニューヨーク時間午後2時8分現在、ユーロは対ドルで2%上 昇して1ユーロ=1.3650ドル。一時は2.4%高と、2010年7月 以降で最大の上げを記録した。ユーロは対円では2%上げて1ユー ロ=104円66銭。円は対ドルで1ドル=76円65銭。

7月21日のユーロ圏首脳会議(サミット)で合意したギリ シャ支援を含む一連の救済策について、ドイツが修正を求めている が、欧州中央銀行(ECB)はこれに反対している。ECB当局者 が明らかにした。この報道の後もユーロは堅調に推移している。

ユーロのネットショート

商品先物取引委員会(CFTC)が発表したヘッジファンド などの大口投資家によるユーロの建て玉明細によると、4日までの 1週間で、ネットショート(売り越し)は8万2697枚と、2010 年6月以来の最高だった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は、1.5%低下して77.544。

メルケル首相は銀行が十分な資本を確保するために欧州の指導 者らは「必要なあらゆる対応策」を実行すると言明し、サルコジ大 統領は11月3日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議まで に計画をまとめると約束した。

英ポンドは対ユーロで1.3%安。対ドルでは0.7%上昇した。 ロイズ・バンキング・グループの発表によると、英消費者の雇用展 望は9月に前月比1ポイント低下してマイナス67だった。

スイス・フランが上昇

スイス・フランは対ユーロで0.6%上昇。1ユーロ=1.2329 フランとなった。

米銀JPモルガン・チェースのプライベート・バンキング部 門によると、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)はフランの対ユ ーロ相場の上限を現在の1ユーロ=1.20スイス・フランから

1.30フランに変更する可能性がある。

商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数 は2%上昇。資源輸出国通貨の支援材料となった。

オーストラリア・ドルは対ドルで上昇し、一時は等価を上回 り、1豪ドル=1.0015ドルと、9月22日以来の高値まで買い進 まれた。カナダ・ドルは対ドルで1.1%値上がりした。