アリババ:ヤフー保有の自社株買い検討、テマセクと資金提供で協議

中国最大の電子商取引運営会 社アリババ・グループ・ホールディングは、米ヤフーが保有する 40%の自社株の買い戻しに向けて、シンガポールの政府系投資会社、 テマセク・ホールディングスと資金の借り入れについて協議した。事 情に詳しい関係者が明らかにした。

テマセクは、非上場企業アリババの持ち株を増やすことを条件に、 同社の自社株買いに資金を提供する可能性がある。協議は社外秘であ るとして匿名を条件に複数の関係者が語った。関係者の一人によれば、 テマセクはヤフーへの出資には関心を示していない。テマセクが先月 行った資産評価で、ヤフーの保有するアリババ株は約130億ドル (約9965億円)に上る可能性があるという。

アリババ・グループの創設者、馬雲(ジャック・マ)会長は、か ねてから経営権拡大と中国での投資拡大を目指しており、テマセクの 支援はその後ろ盾となり得る。テマセクは今年7月、中国に関しては 「強気」な構えであり、同国でさらなる案件を模索していると明らか にしていた。

UOBケイ・ヒアンのアナリスト、ビクター・イップ氏(香港在 勤)は、「アリババの現出資者として、テマセクは出資比率の引き上 げに関心を持っているかもしれない」とし、「ヤフーをめぐり交錯し ている多くの提案の一つに過ぎない」と指摘した。