ノーベル経済学賞:サージェント、シムズ両教授が共同受賞

2011年のノーベル経済学賞 は、米ニューヨーク大学のトーマス・サージェント(68)、プリンス トン大学のクリストファー・シムズ(68)両教授に授与されることが 決まった。スウェーデン王立科学アカデミーが10日、発表した。 経済政策における原因と結果に関する研究の功績が授賞理由。

授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金1000 万クローナ(約1億1410万円)が両教授に授与される。

サージェント教授は、合理的期待形成仮説に焦点をあてた研究 を行い、人は入手可能な情報を活用することで常に最新情報とその 最新の解釈を基に予想を立てると仮定した。一方シムズ教授は、ベ クトル自己回帰(VAR)モデルを取り入れた経済効果予測の研究 で知られている。

87年にノーベル経済学賞を受賞したマサチューセッツ工科大学 (MIT)のロバート・ソロー名誉教授は電話インタビューで、 「経済学の世界で彼らはまさしく最高峰だ」とたたえ、「経済の時 系列データを用いて情報を取り込む手法において、彼らの設計は非 常に洗練されている」と述べた。

シムズ教授は受賞決定後、スウェーデン放送とのインタビュー で、世界経済の状況について「トーマスが開発し私が研究に活用し た手法は、現在の混乱を脱する道を見いだすために重要なものだ」 と語った。また共同受賞について、「これほど幸せなことはない」 と述べた。

サージェント教授はカリフォルニア大学バークリー校を卒業後、 ハーバード大学で博士号を取得。現在はニューヨーク大学教授。シ ムズ教授はプリンストン大学教授で、89年から米国科学アカデミー 会員。