株式の空売り、06年以来のペースで拡大-投資家は一段の株安見込む

世界中の投資家の間で、株安を見 込んだ弱気な取引が少なくとも過去5年で最大のペースで増えている。 投資家らは2009年以来で最も低いバリュエーション(株価評価)につ いて、株式市場から11兆ドル(約845兆円)相当が失われた後も株価 が一段と下げる妨げにはならないと考えている。

ロンドンに拠点を置く調査会社データ・エクスプローラーズがブ ルームバーグ向けにまとめたデータによれば、空売りの指標となる借 り株の全体に占める割合は先月時点で11.6%と7月の9.5%から上昇 し、少なくとも06年以来で最大の伸びを記録した。中国株が下落する 際に利益を得る取引は4年ぶりの水準に達し、米国での弱気取引も09 年以来の水準に増えた。

主要45カ国のうち37カ国の株価指標が高値から20%下落して弱 気相場と見なされる水準に入っており、景気減速が空売りに拍車を掛 けている。先進国と新興国の株式指標、MSCIオールカントリー世 界指数のバリュエーションは16年間の平均のほぼ半分で、3年前の米 リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻後をわずかに上回る水 準にあり、強気の投資家は株価下落が行き過ぎだと指摘している。

ノルディア銀行のシニアストラテジスト、ヘンリク・ドゥルセビ エリ氏(コペンハーゲン在勤)は「投資家はリーマン破綻時のような ひどい損失を再び被りたくないと考えており、何らかの保証が得られ なければ、全面的に手を引く必要があると確信している」と話してい る。

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