NY外為(7日):ユーロ下落、イタリアとスペインの格下げに反応

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロが主要通貨の大半に対して下落。格付け会社フィッチ・レー ティングスがスペインとイタリアの格付けを引き下げたことを受け て、投資家は欧州債務危機が深刻化しているとの観測を強めた。

ユーロは対ドルでの上げを失った。フィッチは格下げについて、 「ユーロ圏危機」に対する脆弱(ぜいじゃく)性などを理由に挙げ た。ドルはメキシコ・ペソとオーストラリア・ドルに対して下げ幅 を縮小した。欧州債務危機に伴う影響からの逃避先として、ドルの 需要が高まった。ユーロやその他高利回り通貨は一時、米雇用統計 で予想以上の雇用者増加が示されたことに反応し、上昇した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのストラテジスト、 ブライアン・キム氏は、「まだ解決すべき問題が多く残っているこ とを、あらためて投資家に思い起こさせた」と述べ、「投資家は週 末にかけて、あまりロングポジションのリスクを取りたがらない」 と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.4%下げ て1ユーロ=1.3378ドル。ユーロは対円では0.4%下げて1ユー ロ=102円66銭。ドルは対円ではほぼ変わらずの1ドル=76円 73銭。

フィッチの格下げ

フィッチは、イタリアの信用格付けを1段階、スペインは2段 階引き下げた。

対象は両国とも外貨および自国通貨建ての長期発行体デフォル ト格付け(IDR)で、スペインは「AA+」から「AA-」に、 イタリアについては「AA-」から「A+」にそれぞれ引き下げられ た。見通しはともに「ネガティブ(弱含み)」とされた。

米労働省が7日に発表した9月の雇用統計によると、非農業 部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比10万3000 人増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中 央値では6万人増が見込まれていた。前月は5万7000人増。速報 値では前月比横ばいだった。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は4日、 「低迷する」景気回復の押し上げに向けて、米連邦公開市場委員会 (FOMC)は追加措置を講じる用意があると述べた。

ドル指数の上昇

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.2%上昇して78.749。一時は0.7%下げる場面も あった。

オーストラリア・ドルは対ドルで0.2%高。一時は1.4%高ま で買い進まれる場面もあった。

ブルームバーグ相関加重指数によると、ユーロは過去1年間で

4.3%下落。円は8.4%上昇、ドルは0.1%高。