スペインとイタリア格下げ、ユーロ圏危機の深刻化で-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティ ングスは、スペインとイタリアの信用格付けを引き下げた。欧州の債務 危機が深刻化する中、両国の財政改善に向けた取り組みが厳しくなる恐 れがあると説明している。

対象は両国とも外貨および自国通貨建ての長期発行体デフォルト 格付け(IDR)で、スペインは「AA+」から「AA-」に、イタリ アについては「AA-」から「A+」にそれぞれ引き下げた。見通しは ともに「ネガティブ(弱含み)」としている。このほか、ポルトガルに ついては「BBB-」の格付けを維持した上で、見直し作業を10-12 月(第4四半期)に完了するとした。

スペインとイタリアの格下げについてフィッチは、「ユーロ圏危機 の深刻化」を反映したと説明。スペインの「財政再建」への取り組みに 対するリスクを挙げ、この危機深刻化は「財政・経済面で重大なショッ ク」をもたらすと解説した。さらに、「危機に対する信頼性のある包括 的な解決策は、政治的かつ技術的に複雑で、実行にも投資家の信頼を得 るにも時間がかかる」と続けた。

フィッチはまた、スペインの2015年までの年間成長率について、 2%を下回る水準が続くとの予想を示した。債務水準については、13 年に対国内総生産(GDP)比72%でピークに達するとし、ユーロ圏 での平均値の予想は下回ると説明した。

イタリアについては、「危機は域内全体の財政の安定性および成長 見通しに悪影響を及ぼしている」とした上で、「イタリアは高水準の公 的債務や財政面での条件、潜在成長率の低さから特にそうした外的ショ ックに脆弱(ぜいじゃく)だ」と記した。

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