PIMCOグロース氏:雇用者増、米経済の成長維持に不十分

米パシフィック・インベストメ ント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用 するビル・グロース氏は、7日発表された9月の雇用統計について、 非農業部門雇用者数が増加を示したものの米経済の成長を維持するに は不十分との見方を示した。また米国の与野党はどちらも雇用拡大に 何が必要か理解していないと非難した。

グロース氏はブルームバーグ・ラジオのインタビューで、景気拡 大には毎月20万-25万人の増加が必要だと述べた。ブルームバーグ の調査によれば、米大統領選の候補者の中で、世界の投資家が最も好 感をもっているのはミット・ロムニー氏。全体的に共和党に対しては 冷静な見方を保っているとの結果が出た。

グロース氏は「オバマ大統領は景気対策で素晴らしい手腕を振る ってきたとは思わない。ミット・ロムニー氏も同じことだ。雇用創出 という意味ではどちらの陣営も問題を把握していない」とし、「共和 党は反対しているが、通貨安の調整は確かに必要だ。場合によっては 制裁や、適切とあれば関税をかける必要がある。雇用を創出するには バイ・アメリカン、プロデュース・アメリカといった政策が必要だ」 と語った。

米労働省が発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者 数は前月比10万3000人増と、市場予想を上回った。前月は5万 7000人増に上方修正された。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミストの予想中央値は6万人増だった。失業率は9.1%で前月 から変わらず。

「魔法などない」

PIMCOのモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は ブルームバーグ・テレビのインタビューで、米国は住宅市場や雇用市 場、インフラ問題、企業向け融資に同時に取り組まなければならない と指摘した。

エラリアン氏は「銀行の貸し渋りで、多くの中小企業が融資を得 られずにいる」とした上で、「車のヘッドランプで目が眩んだ鹿が、 魔法の解決策があると思い込んでいるようなものだ。魔法などない。 全ての課題において大仕事だ」と述べた。

ブルームバーグが投資家やアナリスト、トレーダーなど顧客 1031人を対象に実施した四半期世論調査「ブルームバーグ・グロー バル・ポール」によれば、景気対策に関してオバマ大統領を支持する としたのは回答の16%だったのに対し、ミット・ロムニー前マサチュ ーセッツ州知事の支持率は69%と、オバマ米大統領を大きく引き離し た。その他の大統領選候補者は全員が1桁台の支持率にとどまった。

原題:Gross Says Jobs Gains Not Enough for Growth: Tom

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE