英財務相、量的緩和の民間資産購入手段を強調-英中銀総裁への書簡で

オズボーン英財務相はイングラン ド銀行(英中央銀行)のキング総裁に対し、量的緩和策は民間部門の 証券購入にも活用できると伝えた。景気てこ入れの方法をめぐる両者 の見解の違いを示唆している。

資産買い取りプログラムの規模を2000億ポンドから2750億ポン ド(約32兆5700億円)に拡大することを承認するキング総裁宛ての 6日付書簡で、オズボーン財務相は与信不足が引き続き中小企業の事 業の妨げとなっていることを強調した。

英中銀は2009年3月の量的緩和開始以来、購入対象のほぼ全てを 国債に絞っており、損失が出た場合は補償すると財務省が表明してい るにもかかわらず、リスクが比較的高い民間部門の資産を最大500億 ポンド購入する選択肢を敬遠している。これまでに購入された社債は わずか10億ポンド強にとどまる。

ファソム・ファイナンシャル・コンサルティング(ロンドン)の ディレクターを務めるダニー・ギャベー氏は「財務相の書簡は、英中 銀が景気を下支えする方法を真剣に考えていないことをさらけ出すも のだ。同相は民間部門の手段を繰り返し強調している」と語った。