石油業界:リーマンショック以降で最悪の状況-M&A加速との見方

石油・ガス業界が金融危機以降 で最悪の状況に陥っていることから、米ゴールドマン・サックス・ グループやサンフォード・C・バーンスティーンは合併・買収(M &A)が急増すると予想している。アジアの買い手企業は現金1500 億ドル(約11兆5000億円)をM&Aに投資するとみられている。

北海ブレント原油相場は年初来で8%上昇し1バレル当たり 102ドルとなったものの、ブルームバーグのデータによると、英国 と北米の探鉱会社の埋蔵量の市場価値は今年23%落ち込み、2008 年以来の低水準となっている。ゴールドマンは先月、原油相場と企 業の市場価値のずれは「極めて」大きく、M&Aが通常の2倍に増 加する可能性があるとの見方を示した。

バーンスティーンによると、アジアの買い手企業は、経済成長 を支えるのに必要なエネルギー資源を確保するため16年までに 1500億ドルを投資する見込み。英タローオイルや加カナディアン・ オイル・サンズ、コスモス・エナジーなどが買収の標的となる可能 性がある。英アンコール・オイルを5日に3億4000万ドルで買収し た英プレミア・オイルは、さらなる買収を目指していると述べた。

RCM(ロンドン)で1400億ドル規模の「エナジーファンド」 を運用するクリストファー・ホイートン氏は「原油相場が100ドル ならバリュエーション(価値評価)は非常に魅力的だ」と指摘。「景 気の不透明感がなくなれば、M&Aは増加するはずだ。供給確保の 問題は解消されていないのでアジアの買収意欲は依然旺盛だ」と述 べた。

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