【今日のチャート】金相場の下落続く可能性-金とドル指数の動向示唆

過去最高値に達した後、下落してい る金相場の下げが続く可能性があるとの見方を、ファースト・アセッ ト・マネジメントのジョン・スティーブンソン氏が示した。欧州のソ ブリン債危機の影響でドルの需要が拡大し、代替投資先としての金の 魅力が低下していることを理由として挙げた。

今日のチャートは、金相場(オレンジ色の線)が先月、月間ベー スで11%下げ、2008年以降で最大の下落率を示す一方、ドル指数(緑 色の線)は9月26日に7カ月ぶりの高水準である78.863に達したこ とを示す。スティーブンソン氏は、金相場が12月15日までに1オン ス当たり1450ドルに下落する一方、ドル指数は89と、09年3月以来 の高水準に達する可能性があるとみている。金相場は9月6日に最高 値の1923.70ドルを付けた。同氏は26億ドル(約2000億円)相当の 資産運用に携わっている。

スティーブンソン氏はトロントからの電話インタビューで「欧州 の問題が懸念材料になっている」と指摘。「市場関係者がドル以外の資 産の手じまいを進め、ドルやドルに裏付けされた資産を購入している ためドル相場は大幅に上昇するだろう。欧州は真の解決策を見いだす 状況からは程遠い」と述べた。

投資家が株式や一部の通貨への投資を手控えたため、金相場は過 去1年間に22%上昇している。他の市場での損失埋め合わせのため金 が売られ、金相場は先月付けた最高値から15%下落している。ニュー ヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限の5 日終値は1641.60ドルだった。