スイス財務相:脱税問題で米国との決着目指す-英国との協定調印後に

スイスは同国の銀行口座を利用し た米国人による脱税をめぐる問題で、既存の協定を使って決着させ、 銀行が米司法当局に刑事訴追されるリスクを回避したい考えだ。

スイスのビドマーシュルンプフ財務相は6日にベルンでインタビ ューに答え、「全ての銀行に適用される包括的な解決策を目指してい る」とし、「何度も同じ問題に直面したくない」と語った。

ロンドンでの英国との協定調印を控えて同財務相は、政府が「予 見可能な将来」に米国との協議の結果を議会に提示することを期待し ていると説明した。今回の協定は、スイスのプライベートバンクのオ フショア口座を保有している富裕層の英国人に課税する内容。先月に はドイツと同様の協定を締結している。

スイスは租税回避地として経済協力開発機構(OECD)のブラ ックリストに載ることを回避するため、2009年3月に国際基準の順守 に同意した後、和解を模索している。英国とドイツの協定が顧客の身 元を秘密のままにすることを容認する一方、米国は脱税取り締まりに 伴う捜査でクレディ・スイス・グループなどスイスの銀行を標的にし ている。

ビドマーシュルンプフ財務相は、スイス国立銀行(中央銀行)が 9月6日に導入したスイス・フランの対ユーロ相場に上限を設ける措 置について、「効果を挙げているようであり、輸出業者は現在、ある程 度の安心感を得られている」と指摘。「われわれはフランがさらに下落 することを期待している」と言明した。

同財務相はまた、「スイス・フランが依然として過大評価されてい るため、輸出セクターは問題を抱えている。スイス経済は10-12月(第 4四半期)と来年、引き続き困難に直面するだろう」と語った。

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