米国債:3日続落、欧州の取り組み強化観測で-30年債2.95%

米国債相場は3日続落。欧州各 国が債務危機解決に向けた取り組みを強めているとの観測から、米国 債の安全需要が後退した。

30年債利回りは上昇。この日発表された新規失業保険申請件数 は増加したものの、増加幅は市場予想を下回った。またガイトナー米 財務長官は米銀は強化されているとの認識を示した。欧州中央銀行 (ECB)のトリシェ総裁は、ECBによるカバード債の購入再開を 明らかにした。また2回の流動性オペによって期間12カ月と13カ 月の資金を無制限に供給することも発表した。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーのチーフ債券ストラテ ジスト、ケビン・フラナガン氏(ニューヨーク在勤)は、「欧州でわ ずかではあるが前向きな動きが出ていることで、十分な政策対応がな された場合に米国債市場で予想し得る反応の兆しが若干見られている」 と指摘。その上で、「まだ取り組むべき世界的な問題が数多くある」 と付け加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後5時4分現在、30年債利回りは前日比10ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の2.95%。同年債(表面利率

3.75%、2041年8月償還)価格は2 5/32下げて115 25/32。

10年債利回りは10bp上昇の1.99%。2年債利回りは1bp 上げて0.26%。

「売りを呼び込む」

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレ ーディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「市場はこ れまで景気の二番底を織り込んできており、そうならない可能性が出 てくれば売りを呼び込むことになる」と述べた。

米株式市場ではS&P500種株価指数が3日続伸。原油相場も上 昇した。

ガイトナー財務長官は、上院銀行委員会で証言。米銀は以前より 強化されたとした上で、08年のリーマン・ブラザーズ・ホールディ ングス破綻のような事態は「決して」再発しないと言明した。

米国債は7-9月(第3四半期)に大幅上昇。ギリシャがデフォ ルト(債務不履行)に向かっているとの観測や、米連邦公開市場委員 会(FOMC)によるオペレーション・ツイスト(ツイストオペ)の 方針発表が手掛かりとなった。

30年債利回りは第3四半期に146bp低下し、四半期ベースで は164bp下げた08年10-12月(第4四半期)以降で最大の低下 幅となった。

ツイストオペ

FOMCは9月21日、残存期間が長めの国債を4000億ドル購 入し、期間が短めの国債を同額売却する計画を発表した。

ドイツ銀行の金利調査世界責任者、ドミニク・コンスタム氏は5 日、電子メールで配布したリポートで、FOMCには10年債利回り を1.50%以下にするという「暗黙の目標」があると指摘した。

米労働省が6日発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整 済み)は、前週から6000件増加して40万1000件。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は41万件だった。 前週は39万5000件(速報値39万1000件)に修正された。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 森 茂生 Shigeki Mori +1-212-617-6107 smori1@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae、Tsuneo Yamahiro 記事に関する記者への問い合わせ先: Cordell Eddings in New York at +1-212-617-3628 or ceddings@bloomberg.net; Susanne Walker in New York at +1-212-617-1719 or swalker33@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Dave Liedtka at +1-212-617-8988 or dliedtka@bloomberg.net

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