コーブポイントの主力ファンドが9月に38%下落-新興国通貨安で

メリッサ・コー氏らが設立した コーブポイント・キャピタル・アドバイザーズ(ニューヨーク)が運 用するヘッジファンドは、9月に38%下落し、月間ベースとしては 過去最悪の成績となった。新興国通貨が米ドルに対して上昇するとの 読みが裏目に出た。

同社の主力ファンド、コーブポイント・エマージング・マーケッ ツ・マクロ・ファンド(運用資産8億2400万ドル)は9月の下落に より年間ベースで25%安となった。情報は非公開であるとして匿名 を条件に複数の投資家が明らかにした。8月31日付の顧客向け文書 によれば、同ファンドは資産の84%を通貨で運用している。

メキシコ・ペソ、ブラジル・レアル、南アフリカ・ランドは8月 以降いずれも対ドルで大幅に下落した。米欧の経済成長の鈍化が輸出 主導型の各国に足かせとなるとの懸念が背景にある。年初来の一時期、 新興国経済の伸びは先進国を凌ぐとの期待から、新興国への投資が集 中した。

ブロックハウス・クーパーのエコノミスト、アレックス・ベルフ ラー氏は「新興国は安全逃避先としての地位を確立したわけではない」 とし、米欧から分離したわけでもないと説明。「主要な金融市場でリ スク回避が起こっている時には、新興国市場のファンダメンタルズ (経済の基礎的諸条件)が良好かどうかなど見向きもされない」と指 摘した。

米シカゴの調査会社ヘッジ・ファンド・リサーチによると、新興 国市場を主な投資先とするヘッジファンドは、年初から8月末までに 平均4.9%の損失を出した。

コーブポイントのディレクター、ジョナサン・テイラー氏は「こ れまでにもファンドは上下した」とし、「長期的に見ればファンドは 上昇してきた。今後もそうなると確信している」と述べた。

原題:Ko’s Covepoint Fund Fell 38% in September on