【個別銘柄】半導体製造装置、ソフバン、ソニー、自動車部品、良品

更新日時

きょうの日本株市場で、株価変動 材料の出た銘柄の終値は以下の通り。

半導体製造装置株:大日本スクリーン製造(7735)が前日比6.5% 高の528円、東京エレクトロン(8035)が5.6%高の3755円、ニコン (7731)が2.4%高の1920円。ドイツ証券では6日、3社の投資判断 を「ホールド」から「買い」へ引き上げた。同証では、半導体製造装 置出荷額予想を見直し、11年は従来の10.8%増から7%増、12年は

0.4%増から23.4%減に下方修正し、半導体メーカーの設備投資は先 端設備を中心とした技術投資に集中すると予測。厳しい環境下でニコ ンは露光装置の競争力改善、スクリンは新製品とリストラ、東エレク は受注底入れと経費節減で収益好転が見込まれると評価した。米半導 体関連株の指標であるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6 日、1.3%高と3日続伸したことも支援材料。

KDDI(9433)、ソフトバンク(9984):KDDIが1.4%高の 56万8000円、ソフバンクが6.5%高の2456円。両社は7日、米アッ プルの多機能端末「iPhone(アイフォーン)」の新機種「4S」 の予約受付を開始した。KDDIは7日、2年間の分割払いと組み合 わせれば、容量が最も小さい16ギガバイト(GB)モデルの最初の支 払いは無料とし、データ料金は月額最大4980円を適用すると発表。ゴ ールドマン・サックス証券では、KDDIがソフバンクと同じ月額 4410円を適用せず、両社が価格競争へなだれ込むことで増収余地が縮 小するシナリオを回避し、市場でひとまず安心感が広がるとの見方を 示した。ソフバンクは東証1部の売買代金で1位。

不動産株:三菱地所(8802)が2.9%高の1297円、三井不動産 (8801) が4%高の1242円など。ドイツ証券では6日、株価が割安としてセク ター投資判断「オーバーウエート」を確認した。9月の都心5区大規 模ビル募集賃料が2カ月連続で上昇し、オフィス市況の改善を確認し たと指摘。不動産株は建設株同様、投資避難先として有望と評価した。

ソニー(6758):3.7%安の1415円。同社とスウェーデンのエリク ソンが合弁で展開する携帯電話事業で、ソニーがエリクソンの持ち分 を買い取る方向で合意に近づいているもよう、と米紙ウォールストリ ート・ジャーナルが6日に報道。当面の資金負担を懸念する動きに加 え、野村証券では6日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ た。円高を含めマクロ環境の悪化が想定以上で固定費の削減が不可欠 だが、その道筋は容易ではないとし、2012年3月期の連結営業利益予 想を従来の2100億円から1400億円に見直した。

東京電力(9501):4.3%高の220円。政府の第三者委員会「経営・ 財務調査委員会」が求めた当初計画の倍となる2兆5千億円規模のリ ストラを受け入れると同時に、さらなる上積みにも応じる方針を明ら かにした、と7日付の産経新聞朝刊が報道。また、退職者も対象にし た企業年金の削減も、労働組合やOBとの交渉を進めていく方針を示 したといい、経営立て直しの進展を期待する買いが先行した。

自動車部品株:デンソー(6902)が3.4%安の2249円、トヨタ紡 織(3116)が5.8%安の991円など。円高などに苦しむトヨタ自動車 が国内の主要な部品サプライヤーに対し、納入価格の大幅値下げを求 めていることが分かったとブルームバーグ・ニュースが7日に報道。 国内取引先にも、新興国部品メーカーと価格面などで同等の競争力を 求めることが狙いで、従来の半額程度の価格を提示された業者もあり、 収益圧迫を警戒する売りが広がった。

オリックス(8591):6%高の6230円。米国で運用会社を買収す る検討に入った、とブルームバーグ・ニュースが6日に報道。株式に 強い運用会社のほか、ファンドマネージャーやアナリストからなる運 用・調査チームなども念頭に置く。10年末に傘下に収めた米ファンド 運営会社を通じ行う方向で、海外での資産運用ビジネスの対象を債券 から株式に拡大する狙いがあるという。

日立製作所(6501)、中部電力(9502):日立が1.9%高の374円、 中部電が1.4%高の1509円。06年6月の浜岡原子力発電所5号機のタ ービン損傷自己をめぐり、中部電がタービン製造元の日立に対し損害 賠償を求めていた訴訟で、東京地方裁判所で6日、両社の和解が成立。 和解条項では、日立が中部電に対し90億円を支払うことになり、訴訟 長期化による不透明感が後退した。

OSG(6136):12%高の978円で東証1部の上昇率トップ。アジ アの好調、米欧の需要回復で売上高が増加基調で、10年12月-11年 8月期(第3四半期累計)の連結営業利益は前年同期比69%増の89 億7700万円だった、と6日に発表。11年11月期計画の115億円に対 する進ちょく率は78%。また、発行済株式数の3.5%に当たる330万 株、金額で25億円を上限に自社株買いを行う。期間は11日から12 月31日。収益堅調への評価と株式需給の好転を見込む買いが膨らんだ。

不二越(6474):午後急伸し、5.9%高の357円。発電・航空機向 けの精密工具が堅調に推移したほか、新興国の需要を取り込むなどし て部品事業が売り上げを伸ばし、10年12月-11年8月期(第3四半 期累計)の連結営業利益が前年同期比91%増の107億円になった、と 7日午前11時に発表。足元の好業況を評価する買いが膨らんだ。11 年11月通期計画の150億円は据え置き。

住友化学(4005):2.6%高の282円。約40億円を投じ、スマート フォン(高機能携帯電話)やタブレット端末の電子部品に使う半導体 ウエハーの生産を13年春までに現在の2倍に増やす、と7日付の日本 経済新聞朝刊が報道。今後の収益貢献を見込む買いが先行した。

富士フイルムホールディングス(4901):2.5%高の1791円。円高 の長期化を受けた為替リスク軽減策の一環で、事務機など主力製品を 対象に販売価格を引き上げる検討に入った、と7日付の日経新聞朝刊 が報道。採算悪化の歯止めにつながるとみられた。建設機械や部品の 海外販売価格を平均2%から3%引き上げると伝えられたコマツ (6301)も3.3%高の1539円。

日産自動車(7201):2.2%高の701円。26億レアル(約1100億 円)を投じ、ブラジルのリオデジャネイロ近郊に組み立て工場を建設 する、と6日に発表。急成長している同国自動車市場での販売を増や すとともに、海外での生産拡大を目指しており、生産能力は20万台で、 14年の操業開始予定。新興国でのシェア拡大を見込む買いが入った。

みらかホールディングス(4544):3.1%安の3235円。米病理検査 会社のCaris Diagnostics(本社:テキサス州)と同子会社、関連会 社の事業を買収すると6日に発表。みらかHDが支払う買収総額は7 億2500万ドル(約580億円)。野村証券では6日、のれん20年償却を 前提とした場合、年25億から30億円の消却額が発生、Caris社の営 業利益寄与が相殺すると指摘しており、買収に伴う資金負担を警戒す る売りが優勢だった。

DIC(4631):6.3%高の135円。金属の代替品として自動車、 電気、住設向けの需要が拡大しているPPSコンパウンドの新プラン トをオーストリアに建設する、と7日に発表。総投資額は15億円、12 年末の完工、試運転を経た商業生産の開始を予定する。また、欧州の 化学メーカー、Solvay社からPPSコンパウンド事業を譲り受けるこ とでも合意し、今後の欧州でのシェア拡大を見込む買いが入った。

良品計画(7453):10%安の3845円。国内の衣服・雑貨、生活雑 貨両部門で夏商材が好調、アジアで既存店売上高が2けたの伸びを見 せた影響などで、3-8月期の連結営業利益は前年同期比28%増の70 億円となったが、12年2月通期計画の155億円に対する進ちょく率は 45%にとどまった。計画達成を懸念した売りに押され、東証1部下落 率で2位。いちよし経済研究所では6日、投資判断を「買い」 から「中 立」に下げた。バークレイズ・キャピタル証券では、収益回復ステー ジから幕間の局面に入ったとし、衣料品在庫が増えたことは下期以降 に禍根を残す可能性があるとした。

野村不動産ホールディングス(3231):4.9%高の1168円。12年 3月期のマンション引き渡しが当初計画から500戸程度上振れする可 能性があるとの見通しを中井加明三社長が示した、と7日付の日経新 聞朝刊が報道。250億円程度の増収要因になる可能性がある、という。

マースエンジニアリング(6419):4%高の1289円。上期までに 同社のホール運営システムの全台導入店舗が増えたほか、パチスロ向 けメダル計算機などの販売が好調に推移、9月に完全子会社化した東 研の業績を加味し、12年3月期の連結純利益予想を従来比3.6%増額 した29億円に修正すると6日に発表。前期比では35%増の見込み。

日信工業(7230):1%高の1081円。ゴールドマン・サックス証 券は6日、投資判断を「中立」から「買い」へ上げた。景気の先行き 不透明感が広がる中、新興国2輪車の安心感が群を抜いていると評価。 同社は新興国2輪向け部品事業の利益寄与度が7割弱と高く、ホンダ 向け依存度が高い点もポジティブとした。目標株価1410円への上昇余 地が、セクター相対順位で上昇したとも指摘した。

タクトホーム(8915):2.7%高の6万9100円。発行済株式数の

4.2%に当たる1万株、金額で7億円を上限に自社株買いを行う、と6 日に発表。取得期間は7日から12年3月31日までで、今後の需給好 転を見込む買いが優勢だった。また、連結決算の開始に伴い12年5月 期の連結業績予想も公表、営業利益は77億3600万円の見通しとした。 11年5月期の単独営業利益は85億円。

米久(2290):8%高の634円。加工品事業でベーコンやコンシュ ーマ向けソーセージ、チキン加工品などデリカデッセンが伸長、食肉 事業はセシウム問題による牛肉の低迷を豚肉・鶏肉の好調が吸収し、 3-8月期の連結営業利益は前年同期比18%増の9億5300万円だっ た。また、発行済株式数の6%に当たる167万株、金額で10億円を上 限に自己株式を取得する意向で、業績堅調への評価と需給好転を見込 む買いが膨らんだ。自社株取得期間は7日から12月30日。

豆蔵OSホールディングス(3756):6.3%高の10万1000円。I Tインフラ企業のジェイエムテクノロジー(2423)を株式公開買い付 け(TOB)で完全子会社化する、と6日に発表。TOB価格は1株 7万円、取得総額は最大で10億4489万円。豆蔵OSHでは、新たに 半導体製造装置のエンジニアリング分野が加わることで事業ポートフ ォリオの拡大、営業拠点の拡充が見込まれるとしており、収益拡大を 期待する買いが優勢となった。

--取材協力:渡辺美慧  Editors:Shintaro Inkyo

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 岩本正明 Masaaki Iwamoto +81-3-3201-8343 miwamoto4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 香港 Nick Gentle +852-2977-6545 ngentle2@bloomberg.net