欧州の金融債保証コストが低下、資本注入との観測で-CDS取引

6日のクレジット・デフォル ト・スワップ(CDS)市場で、欧州の銀行債を保証するコストが低 下した。欧州各国が銀行資本増強に取り組んでいるとの観測から、各 行は保有国債の損失に耐え得るとの見方が広がった。

JPモルガン・チェースによると、欧州の銀行・保険25社の優 先債に連動するマークイットiTraxx金融指数はロンドン時間午 前8時半(日本時間午後4時半)現在、11.5ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の258bp。劣後債の指数は19bp下 げて493bp。スプレッド低下は信用の質が改善したとの認識を示す。

フランス当局が国内銀行の株式を取得する緊急計画の策定に取り 組んでいると、仏紙フィガロが事情に詳しい関係者1人の話として報 じた。米モルガン・スタンレーのアナリストは、ユーロ圏の銀行は米 国が実施した問題資産購入計画(TARP)のような救済策を通じて 1400億ユーロ(約14兆3600億円)を超える資金を必要とすると 試算した。

エボリューション・セキュリティーズの債券部門責任者、ゲーリ ー・ジェンキンス氏は投資家向けリポートで、「銀行の資本増強は好 材料だが、ソブリン債危機を解決し欧州の銀行見通しを改善するのは 長い道のりだろう」と指摘した。

ソブリン債の保証コストも低下した。マークイットによると、西 欧の国債15銘柄のCDSスプレッドから成るマークイットiTra xx・SovX西欧指数は6.5bp下げ333bpとなった。