海外勢10週連続で日本株売り越し、13年ぶり記録-9月4週売買

9月第4週(26-30日)の日本株 市場では、海外投資家が10週連続で売り越したことが東京証券取引所 公表のデータで分かった。連続売り越し記録としては、約13年ぶりの 長さだ。

東証が6日に発表した第4週の投資部門別売買動向によると、東 京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、海外投資家は差し引き638 億円売り越した。売越額は前の週の504億円からやや拡大。週間ベー スでの売り越し期間の長さは、日本で銀行や証券の経営破たんが続き、 金融システム不安が広がっていた1998年8月1週から10月1週にか けて10週連続で売り越して以来の記録。

みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリス トは、「ギリシャ債務問題の先行きが不透明で、海外投資家はなおリス ク資産の圧縮を続けている」と指摘。98年に海外勢が10週連続で売 り越したのは、国内の金融システム不安が主因だったのに対し、「足元 は欧米の景気や財政・金融問題の広がりといった外部要因の悪化が売 り継続につながっており、前回とは構造が大きく異なる」と言う。

一方、大阪証券取引所と東証がそれぞれ6日発表した株価指数先 物の取引状況(日経225先物とTOPIXなど先物の合計)では、海 外勢は1248億円買い越した。欧州政策当局が追加金融緩和措置を講じ るとの観測が流れたことなどを受け、「過度の懸念が後退し、欧米株が 反発する局面で日本株にも先物に海外勢のショートカバー(売り方の 買い戻し)が入った」と、三浦氏は見ていた。9月4週のTOPIX は、週間で2.2%高だった。

また、個人投資家は2週ぶりの売り越しで、売越額は1750億円と 7月第1週以来の大きさ。このほかの売り越し主体は、投資信託(207 億円)、生保・損保(293億円)、事業法人(74億円)。一方、買い越し は年金の買いや企業の自社株買いの動向を反映しているとみられる信 託銀行(1315億円)、その他法人等(110億円)、証券自己(1618億円) などだった。

月間の海外勢は2カ月連続売り越し

東証が同時に発表した9月月間(9月5日-30日)の売買動向で は、海外勢が2カ月連続で売り越した。売越額は7526億円。8月には 1兆656億円売り越し、売越額の規模は1974年7月の統計開始以来、 4番目の大きさを記録している。個人は2カ月ぶりに売り越し(1174 億円)、信託銀行は2カ月連続の買い越し(5399億円)。9月のTOP IXは月間で1.2%安と、3カ月連続で下げた。