ハーミーズの商品ヘッジファンド、金と穀物の上昇を予想-10~12月

穀物のイールド(単収)が減少 し欧州債務危機で金需要が拡大する中、トウモロコシや小麦、金の 上昇率が10-12月(第4四半期)に他の原材料を上回るとの見通し を、デービッド・へミング氏が示した。同氏は今年、平均の20倍の リターン(投資収益率)を上げているファンドの運用を手掛けてい る。

ハーミーズ・インベストメント・マネジメントのファンドマネ ジャーであるヘミング氏(ロンドン在勤)は、トウモロコシが12 月までに19%上昇し1ブッシェル当たり7.25ドルに、小麦は19% 上げ同7.50ドルに、金相場は13%上昇し1オンス当たり1850ドル になる可能性があるとみている。同氏は運用資産1億3000万ドル (約100億円)の投資信託「DBプラチナムVハーミーズ・アブソ ルート・リターン・コモディティー・ファンド」の資産配分につい て助言している。同ファンドの1-8月の運用成績はプラス12%。 ヘッジファンド・ドット・ネットによると、商品ヘッジファンド全 体のリターンはプラス0.6%だった。

経済成長の鈍化で需要が減退するとの懸念を背景に、商品相場 は先月、4月に付けた高値から20%下落し弱気相場入りした。第2 次世界大戦後最悪の景気低迷に陥った2008年には銅や原油、銀など の消費が落ち込む一方、金とトウモロコシの需要は伸びた。

へミング氏(30)は「最も潜在性が高いのは穀物だ」と指摘。 金については「欧州のソブリン債危機や銀行の動向、米国でのマク ロ経済をきっかけとした相場急落への良いヘッジ手段になる」との 見方を示した。

商品24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズ(S& P)のGSCI指数は年初来で6.3%低下。粗糖や小麦、天然ガス、 原油相場が下落している。金のパフォーマンスは、豚赤身肉や生牛 などと共に上位を占め、トウモロコシは10位となっている。