アジア諸国の成長率見通し下方修正、印・中国は据え置き-HSBC

英銀HSBCホールディングス は、多くのアジア諸国・地域の2011、12年の成長率見通しを下方修 正した。輸出へのリスクや株式相場と通貨の下落を理由に挙げた。

HSBCは6日配布したリポートで、欧州債務危機と低迷する米 国の経済成長で、アジアの輸出が「大きな打撃を受けることは間違い ない」と指摘。為替と資本市場の相場が下落する中で、内需も「減速 する」として、日本を除くアジアの11、12両年の成長率予想を従来 の7.5%から7.3%に引き下げた。ただ、中国経済が持ちこたえ、ア ジア地域の流動性は「潤沢」であることから、より急激な成長鈍化は 避けられるとみている。

同社のアジア経済調査共同責任者、フレデリック・ノイマン氏 (香港在勤)はリポートで、「欧米諸国の政策をめぐる不透明感が長 引く中で、週を追うごとにリスクは明らかに高まっている」と説明。 それでも、中国に支えられてアジアは腰折れを回避できると予想した。

香港とインドネシア、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、 タイ、ベトナムについては11、12両年の国内総生産(GDP)伸び 率見通しを下方修正。日本とニュージーランドは12年の予想を引き 下げた。一方、中国とインド、オーストラリア、フィリピンについて は両年の見通しを据え置いた。中国の成長率は今年が8.9%、来年が

8.6%を見込んでいる。