オリックス:米国で運用会社の買収検討-エクイティ市場に参入へ

オリックスは米国で運用会社を買収 する検討に入った。株式に強い運用会社のほか、ファンドマネージャー やアナリストからなる運用・調査チームなども念頭に置いている。2010 年末に傘下に収めた米ファンド運営会社を通じて行う方向で、海外での 資産運用ビジネスの対象を債券から株式に拡大する狙いがある。

浦田晴之副社長兼最高財務責任者(CFO、56)は3日、ブルーム バーグ・ニュースの取材に「手元にいくつか案件があり、継続的に話を 進めている」と述べた。その上で「商品を多角化して注力するアジアに 投資家層を広げたい。例えば米系でアジアの株式運用に強い会社やチー ムが買収できれば」と意欲を見せた。

オリックスは昨年末に米ファンド運営のマリナー・インベストメン ト・グループ株式59%を約150億円で取得した。マリナーは現在95% が債券運用だが、株式関連商品の提供などで約1兆円弱の資産運用残高 を2倍超に引き上げる方針を示している。今回の米運用会社の買収検討 はその具体策となる。

同社は海外収益の拡大に向け2006年以降、米国で独立系投資銀行 や債権回収会社を相次ぎ買収してきた。11年4-6月期(第1四半期) の事業別利益合計の421億円のうち35%を海外事業が占めるなど業績を けん引している。

オリックスの米運用会社買収検討についてリテラ・クレア証券投資 情報部の井原翼顧問は、「資産運用ビジネスは規模、ポテンシャルとも に米市場抜きには考えられず、消極的な日本企業の姿勢が目立つ中で、 攻めの買収を試みる動きだ」と評価。その上で「円高メリットを生かす という意味でタイミングもいい」と述べた。

豪、タイ、韓国通貨で社債発行へ

一方で浦田副社長は、来年3月末までに豪ドル、タイバーツ、韓国 ウォンで社債を発行する方針を明らかにした。試験的な調達で規模はい ずれも数十億円かそれ以下を想定している。浦田氏は「リーマンショッ クで日本市場のぜい弱さを実感した。海外資本市場へのアクセスを広げ ていきたい」と調達多様化の重要性を指摘した。

浦田副社長は外貨建ての資金調達について、現地通貨で事業資金を 確保すれば為替リスクを回避できると目的を述べた。発行実績のある通 貨でも調達を検討しており、3月に4億元(約50億円)を発行した人 民元建て普通社債については、今年度中に同規模の発行を実施したい意 向を示した。

オリックス株の6日終値は前日比190円(3.3%)高の5880円。

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