【個別銘柄】輸出、半導体、GSユアサ、イオン、大和証、コナン商

きょうの日本株市場で、株価変動 材料が出た銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:パナソニック(6752)が前日比3.2%高の732円、 キヤノン(7751)が2.9%高の3530円、日産自動車(7201)が4.3% 高の686円など。米国の民間部門雇用者数の増加を受け米景気に対す る懸念が後退したほか、メルケル独首相が欧州内銀行の資本強化に向 けた協調行動の可能性を示したことなどで、欧州債務問題をめぐる過 度の警戒が和らいだ。東京時間6日のユーロ・円相場は1ユーロ=102 円台前半で安定推移、業績の下振れ懸念が後退した。

半導体関連株:東京エレクトロン(8035)が4.6%高の3555円、 エルピーダメモリ(6665)が6.6%高の500円、SUMCO(3436) が5.7%高の709円など。米国の半導体メーカーなどで構成されるフ ィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5日の取引で3.1%高と続 伸。海外株高の流れが波及したほか、みずほインベスターズ証券の石 田雄一アナリストは、米アップルの「アイフォーン4S」投入でスマ ートフォン普及に拍車が掛かり、半導体の需要増で日本の関連メーカ ーにも間接的に恩恵があるとの見方を示していた。

石油関連株:三菱商事(8058)が2.7%高の1434円、三井物産 (8031) が2.2%高の1049円、国際石油開発帝石(1605)が2.5%高の46万 8500円など。米国で原油在庫が予想外に減少し、5日のニューヨーク 原油先物は5.3%高の1バレル=79.68ドルとほぼ5カ月ぶりの大幅 高を演じたため、業績への悪影響を過度に警戒する動きが和らいだ。

ジーエス・ユアサコーポレーション(6674):7%高の352円。三 菱商事と三菱自動車(7211)と共同で、滋賀県に車載用リチウムイオ ン電池の新工場を建設する、と6日付の日本経済新聞朝刊が報道。投 資額は200億-300億円、工場は2014年稼働の計画という。生産規模 の拡大でコスト削減を加速するといい、今後の収益貢献が見込まれた。

イオン(8267):5.1%高の1079円。東日本大震災を受けた復興・ 節電需要で生活用品や家電の販売が好調で、12年2月期の連結営業利 益予想を従来から最大17%増額し、2050億円になりそうとの見通しを 5日に発表。前期は1724億円。期末の1株当たり配当額は従来計画か ら2円増額し、23円とした。また、中国・四国を中心に食品スーパー を展開するマルナカグループを子会社化することも発表しており、足 元の好業況とグループ力強化を評価する買いが優勢だった。

大和証券グループ本社(8601):4.3%高の270円。シティグルー プ証券では5日、投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。 欧 州銀行へのカウンターパーティーリスクなどは潜在的に存在するが、 欧州の金融システムが終息に向かう兆しが見えたとし、ターゲットプ ライス(330円)とのかい離が出てきたとしている。

ファミリーマート(8028):4.5%安の3050円。中食商品を中心に オリジナル商品の開発など商品力の強化を図った影響などで、きょう 午後1時30分に発表した3-8月期の連結営業利益は前年同期比 12%増の246億円だった。12年2月期予想の421億円に対する進ちょ く率は58%となったが、通期計画は9月28日に上方修正した数値を 維持。10月月初から前日までの3営業日の上昇率が7.7%と、東証小 売株指数148銘柄中トップだった反動もあり、当面の材料一巡と受け 止められ、取引終了にかけて下げを広げた。

東レ(3402):4%高の547円。自動車生産の早期回復で部品向け 繊維、樹脂の販売が増えたことなどが液晶関連部材の価格下落の影響 を補い、4-9月期の連結営業利益は従来予想並みで前年同期比41% 増の600億円を確保したもよう、と6日付の日経新聞朝刊が報道。業 績堅調を期待する買いが優勢だった。

丸紅(8002):1.3%高の379円。13年度をめどに東北や北海道に 自前の発電所を建設、国内での地熱発電事業に参入すると6日付の日 経新聞朝刊が報道。事業費は1カ所100億円規模で、1、2カ所の発 電所を建設する方針といい、新事業への取り組み姿勢が好感された。 関連で、地下資源工事用掘削機メーカーの鉱研工業(6297)は80円 (26%)高の393円とストップ高で、ジャスダック市場の上昇率1位。

イオンディライト(9787):6.5%高の1678円。5月に加わった連 結子会社の寄与で設備管理事業が堅調、被災した建物の復興工事など の需要を取り込み建設施工事業が好調だったとし、3-8月期の連結 営業利益は前年同期比38%増の69億円だった、と5日に発表。12年 2月通期計画の143億円に対する進ちょく率は48%。

大手ゼネコン株:大成建設(1801)が0.9%安の221円、清水建 設(1803) が1.1%安の355円など。6日付日経新聞朝刊によると、 大手ゼネコンは震災復興事業で工事受注量の増加が期待されるが、建 設労働者の不足が労務費を押し上げつつあり、工事利益率が想定を下 回る可能性が出てきたという。

セガサミーホールディングス(6460):2.7%高の1816円。スケジ ュール見直しによるパチンコ遊技機の販売台数下振れ、海外でのゲー ムソフト販売の低調で売上高は計画未達となるが、原価改善努力、広 告宣伝費の抑制で4-9月期の連結営業利益は従来予想の8倍に当た る120億円になったもよう、と5日に発表した。前年同期は468億円。

イズミ(8273):5.2%高の1205円。季節商材の売り込み強化、仕 入原価の低減に努めたことなどで、3-8月期の連結営業利益は前年 同期比16%増の118億円だった、と5日に発表。上期までの推移を踏 まえ、12年2月通期予想を従来比6.7%増額、前期比9.7%増の239 億円に上方修正した。

コーナン商事(7516):10%高の1404円。節電対策や地上デジタ ル放送対応に関連する商品への需要が増加、さらに今冬の防寒関連商 品の需要増も見込まれるとし、12年2月期の営業利益予想を従来比

7.2%増額し、206億円を見込むと5日に発表した。前期は166億円。

竹内製作所(6432):9.6%安の480円。金融引き締め、不動産投 資規制の影響を受ける中国で建設機械の販売台数が減少すると想定、 対英ポンド、ユーロでの円高進行も響き、12年2月通期の連結営業利 益は従来予想を49%下回る5億8000万円にとどまる見通しになった、 と5日に発表した。

タツタ電線(5809):5%高の380円。SMBC日興証券では5日、 新規に調査を開始し、スマートフォン向けの電磁波シールドフィルム が7-9月期以降の業績を大幅に成長させる可能性が高い、との見方 を示した。

明電舎(6508):2.4%高の294円。東芝(6502)と中小型水力発 電システム分野の強化を目的に業務・技術提携する、ときょう午後2 時に発表。再生エネルギー特別措置法の成立で、対象となる3万キロ ワット未満の小型水力発電システムの需要拡大が予想されるとしてお り、連携を通じた今後の収益寄与を見込む買いが入った。

タクマ(6013):9.3%高の342円。東海東京調査センターでは5 日、投資判断を従来の「中立」から「平均以上」に引き上げた。

マルエツ(8178):4.8%高の283円。プライベート商品の開発・ 推進、消費者の生活変化に対応した売り場づくり、節電対策に絡む営 業時間の変更などで利益率が改善し、3-8月期の連結営業利益は前 年同期比17%増の41億円だった、と6日午後に発表。12年2月通期 計画の65億円に対する進ちょく率は62%に達しており、一段の利益 上振れを見込む買いが膨らんだ。

クリーク・アンド・リバー社(4763):14%高の1万9970円。一 部震災による影響はあったが、映像やゲーム、広告・出版などクリエ イティブ分野、医療分野などの専門家に対する人材ニーズは強く、3 -8月期の連結営業利益は前年同期比3.4倍の4億400万円だった、 と6日午前に発表。12年2月通期予想の5億5000万円に対する進ち ょく率は73%に達しており、今後の業績上振れを見込む買いが入った。

--取材協力:渡辺美慧  Editors:Shintaro Inkyo

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