10月5日の米国マーケットサマリー:株が続伸、欧州危機の解決期待

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3346 1.3349 ドル/円 76.76 76.81 ユーロ/円 102.44 102.54

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,939.95 +131.24 +1.2% S&P500種 1,144.03 +20.08 +1.8% ナスダック総合指数 2,460.51 +55.69 +2.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .26% +.00 米国債10年物 1.89% +.07 米国債30年物 2.86% +.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,641.60 +25.60 +1.58% 原油先物 (ドル/バレル)  79.74 +4.07 +5.38%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨の大半に対して下 落。株が上昇し、高利回り通貨への需要が高まった。

ユーロは一時対ドルと円で下落していた。欧州中央銀行(EC B)が域内の景気浮揚策を発表する可能性があるとの見方が強まった。 英ポンドは対ドルとユーロで下落。第2四半期の英経済成長のペース 減速に反応した。メキシコ・ペソやブラジル・レアルなど成長国通貨 は上昇。9月の米サービス業景況指数が活動拡大を示したことが好感 された。

テンパス・コンサルティングの資本市場担当シニアバイスプレ ジデント、グレッグ・サルバッジオ氏(ワシントン在勤)は「リスク 意欲がいくらか戻ったようだ。しかし、さほど強くはない」と述べた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数はニューヨーク時間午後2時40分現在、前日比0.2%低 下の78.918。前日は79.063だった。

ユーロは対ドルで0.1%上昇して1ユーロ=1.3362ドル。前日 は1.3349ドルだった。ドルは対円でほぼ変わらずの、1ドル=76 円73銭。ペソは対ドルで1.5%高、ブラジル・レアルも対ドルで

1.5%値上がりした。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は2日間の上げとして は約1カ月ぶりの大幅な上昇となった。米民間雇用者数が予想を上回る 増加を示したことが好感された。欧州当局は債務危機の収束へ向けた措 置を実施するとの観測が広がったことも手掛かり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.8%高の1143.87。同指数は過去2日間で4.1% 上昇し、8月29日以来の上げとなった。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ブックバー氏 は5日付のリポートで、「囲い柵、封じ込め、防火壁」を挙げ、これ らは「債務危機がイタリアやスペインに波及するのを防ぐうえで、欧 州当局が今になってようやく理解した3つの言葉だ。民間部門のギ リシャ債保有者に市場の実勢に合った評価損の計上を要請するため、 当局は準備に取り掛かっている」と指摘した。

株式相場は前日、欧州当局者らが域内銀行の資本増強の手段を検 討しているとの観測を受け、日中の下げから反転した。4日のS&P 500種は、弱気相場入りの目安となる4月の年初来高値から20%下 げた水準をいったん下回った後、一転して2.3%高まで急伸して取 引を終えた。同指数は欧州の債務危機懸念を背景に、4月29日から これまで16%下落した。

◎米国債市場

米国債相場は下落。欧州各国が債務危機の解決に向けた取り組みを 強化しつつあるとの期待から、米国債の安全需要が後退した。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッ シング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した9月の米民 間部門の雇用者数が市場予想を上回ったことに反応し、米国債は下げ を拡大した。国際通貨基金(IMF)は、欧州連合の当局者らが銀行 資本を強化する計画について作業を進めていると指摘した。

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーディング責任者、ジェフリ ー・フェイゲンウィンター氏は「欧州の状況が改善し、なんらかの歯 止めがかかるとの期待が広がっている」と指摘。「市場は行き過ぎの 状況にあり、一部で解消の動きが出ている」と付け加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後3時4分現在、30年債利回りは前日比7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の2.88%。同年債(表面利率

3.75%、2041年8月償還)価格は1 18/32下げて117 14/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。欧州の債務危機が世界経済の妨げ になるとの懸念が根強いことから、逃避先としての金に買いが入った。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは前日、 イタリア国債の格付けをほぼ20年ぶりに引き下げた。同社は、域内 財政危機の波及を背景に、格付けが最上級の「Aaa」を下回るユー ロ圏の他の国も格下げされる可能性があると指摘した。米国が回復促 進に向け一段の措置を講じる可能性があるとの見方から、この日は小 麦やトウモロコシを中心に商品が値上がりした。

MFグローバル・ホールディングスのシニア市場ストラテジスト、 アダム・クロフェンシュタイン氏は電話インタビューで、「投資家は 不安感からお守りとして金を買っている」と指摘。「また、商品が全 体的に上昇していることも金の支えになっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比25.60ドル(1.6%)高の1オンス=1641.60 ドルで終了。一時は1.2%下落する場面もあった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。ほぼ5カ月ぶりの大幅高となっ た。原油在庫が予想外に減少したことが手掛かり。

エネルギー省の発表によると、先週の原油在庫は468万バレル 減少の3万3630万バレル。ブルームバーグがまとめた調査では、 150万バレル増が見込まれていた。米経済指標では、ADPエンプロ イヤー・サービシズが発表した9月の民間部門雇用者数が市場予想を 上回ったほか、ISM非製造業景況指数はサービス業活動の拡大を示 した。

ブルー・オーシャンのエネルギーデリバティブと調査部門のディ レクター、カール・ラリー氏は「エネルギー省の統計はどう見ても強 材料だ」と指摘。「相場の行方にとって鍵となるのは経済だ」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比4.01ドル(5.30%)高の1バレル=79.68ドルで終了した。 年初からは13%の値下がり。

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