UBS:不正取引で損失のグローバル株式部門、トップ2人が辞任

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スイスの銀行最大手UBSは5日、 不正取引による23億ドル(約1800億円)の損失が明らかになったグ ローバル株式部門の共同責任者フランソワ・グース、ヤシン・ブハラ 両氏が辞任したと発表した。

UBSは電子メールで配布した発表資料で、「2人は株式事業の実 質的な管理の全責任を負っており、辞任した」と説明した。7月にバ ンク・オブ・アメリカ(BOA)から移籍したマイク・スチュワート 氏が5日付で単独の株式担当責任者になる。

暫定最高経営責任者(CEO)に先月就任したセルジオ・エルモ ッティ氏は、同行に対する投資家の信頼感てこ入れを図っている。前 任のオズワルド・グルーベル氏は約2カ月前に、同行は業界で最高ク ラスのリスクマネジメント部門を有すると説明していた。エルモッテ ィ氏は5日付の従業員宛て文書で、行内の体制によって「未承認」あ るいは「説明されていない」行動が判明していながら、「十分な」調査 が行われず、管理も実施されなかったと指摘した。

ロンドンのカス経営大学院のクリス・ローバック客員教授は「リ スクマネジメントと指導力の両方で重大な過失があった可能性があり、 誰かが責任を取らなければならない」とした上で、「迅速な行動を取ら なければさらなる指導力の欠如だと、投資家や当局者、市場から見な されただろう」と語った。