IMF、欧州は銀行の資本強化を検討中-ムーディーズは財政悪化警告

欧州連合(EU)の当局者らは ユーロ圏のソブリン債危機の封じ込めに向け、銀行資本を強化する計 画について作業を進めている。国際通貨基金(IMF)が指摘した。 一方、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは域内各 国の財政悪化について警告している。

IMFのボルヘス欧州局長は5日ブリュッセルで「欧州の全て の当局と欧州委員会がそろって、銀行セクターに公的または民間部 門からの資本を追加注入する計画について共同で作業していること は秘密でも何でもない」と語った。その上で「われわれは欧州とし てのアプローチを推奨する。国境を越えるベースでのさらなる対応 が必要だ」と述べた。

ムーディーズは4日遅くにイタリアの格付けを3段階引き下げ た後に、ユーロ圏で格付けが最上級の「Aaa」の国以外は一段の 格下げの可能性があると警告した。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は4日遅くに、銀行の 資本強化に向けた計画が進展したと報じた。これに対し、レーン欧 州委員(経済・通貨担当)のアルタファイ報道官は5日、レーン委 員は「用意された具体的な計画について発言してはいない。同委員 は取り組みと進行中の協議について語っており、欧州レベルのアプ ローチを要請している」と説明した。

また、欧州委のアーレンキルデハンセン首席報道官は、レーン 委員は「新しい資本強化プランを持ち合わせてはいないことを明確 にした」と述べた。

欧州の財務相らはルクセンブルクでの会合で、ギリシャ救済に ついてコストのより大きな部分を民間投資家に求める意向であるこ とを示唆した。これを背景に、銀行支援の取り組み強化の観測が浮 上した。

フィンランドのウルピライネン財務相はこの日、「ユーロ圏では 7月の合意が投資家に有利過ぎ、投資家の負担が軽過ぎると気付いて いる国が多い」とし、3日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ) はこれについて協議したと明らかにした。「今までのところ解決法は 示されていない」と付け加えた。

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