IMF:ECBは危機対応強化を-利下げ実施など先月に続き呼び掛け

国際通貨基金(IMF)は、債 務危機が成長と金融市場安定を脅かし続けるならば、欧州中央銀行 (ECB)は危機への対応を強化すべきだとの見解をあらためて示し た。

IMFは5日に発表した地域経済見通しで、「成長とインフレの 下振れリスクが続くならばECBは政策金利を引き下げるべきだ」と 指摘。9月20に発表した世界経済見通しと同様の見解を示した。 「銀行間市場の緊張がさらに高まる場合、ECBは期間が長めの流動 性供給措置の一部を再開することや、必要な限り国債購入を続けるこ とを明示的に約束することが必要になるかもしれない」と分析した。

さらに「ユーロ圏ソブリン債市場の長引く緊張と世界的な弱さを 考慮すると、下振れリスクは特段に強い」と指摘。救済「プログラム 対象国の政策後退への懸念再燃やこれら諸国への継続的支援に関する ユーロ圏レベルの確約の欠如は、2011年の夏季を通じてユーロ圏全 体に見られた衝撃を増幅させ、同地域と世界に悪影響をもたらしかね ない」と論じた。

IMFはユーロ圏の成長率を2011年が1.6%、12年は

1.1%と予想している。ポルトガルとギリシャはそれぞれ、12年半 ばと13年初めまでリセッション(景気後退)にとどまるとみている。 ユーロ圏の「相当多数の」銀行で資本のバッファーは依然として低く、 強化が必要だとも指摘した。

また、「ユーロ圏の危機管理が成功するには現在のアプローチ以 上のものが必要だ」とし、「ユーロ圏の首脳らは将来の地域のあり方 について共通のビジョンを定め、新たに決意を示す必要がある。これ が、市場の予想を落ち着かせ現在の不透明感を解消するために不可欠 だ」と強調した。

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