ピカソが裸の恋人たち描いた絵画、後期作品で最高の19.2億円で落札か

パブロ・ピカソの1967年作の絵 画「L’Aubade」に、サザビーズが来月ニューヨークで開くオークシ ョンで最大2500万ドル(19億2000万円)の値が付くとみられてい る。

予想通りなら、ピカソ(1881-1973)の後期の作品としてはオ ークション史上最高値となる。前回のオークションでの落札価格は 10万ドルを下回っており、大幅な価格上昇となりそうだ。

白と黒を基調として描かれたこの作品は、痩せた裸の男性が、隣 にあおむけで横たわり鑑賞者の方を真っすぐ見つめる裸の女性のため にフルートを吹いている。背景は淡いブルーで、男性の足先やあばら 骨、髪の輪郭が生き生きと描かれている。アーモンド型の目をした女 性は、ピカソの2番目の妻、ジャクリーヌ・ロックから発想を得たと されている。

この作品は11月2日に、サザビーズの印象派・近代美術オーク ションに出品される予定。同オークションには、イスラエル博物館や 米メニル・コレクション美術館、ボストン美術館の委託を受けた作品 も出品される。オーストリアの画家グスタフ・クリムト(1862- 1918)の作品「Litzlberg am Attersee」の落札価格は2500万ドル を超えると予想されている。

サザビーズによると、ピカソの作品は、カリフォルニア州在住の コレクターで、ジブラルタル・セービングズ・アンド・ローン・アソ シエーションの創業者、シドニー・バーロー氏が所蔵していた。同氏 はロサンゼルス郡美術館の創設を支援した。この作品が前回オークシ ョンに登場したのは1979年。サザビーズがロンドンで開いた同オー クションでの落札価格は4万9000ポンド(現在のレートで約7万 5401ドル)だった。

当時の落札価格と現時点の予想価格レンジ(1800万-2500万 ドル)の格差は、ピカソが多くの作品を残した後期の絵画の価格高騰 を示している。