ポルトガル債に信頼回復兆候、投資家が事前償還中止-クレジット市場

ポルトガルのコエリョ首相は6月 の就任以来、同国が財政健全化に取り組むことを繰り返し表明してき たが、漸く一部投資家から支持を獲得し始めているようだ。

事情に詳しい関係者2人が当局向けの提出資料は非公開だとして 匿名で語ったところによると、今年3月に発行された5000万ユーロ (約51億円)相当の7年物変動利付プッタブル債の保有者は、満期前 に償還できる権利を行使しない見通し。投資家は最初の権利行使申込 期日である6日に償還を求めるのではなく、プッタブル債の保有を続 ける方針だ。一方、1月発行の1億1000万ユーロ相当の2年物のプッ タブル債では、7月の償還申し込みの際に投資家から約半額分の償還 申し込みがあったという。

ジェフリーズ・インターナショナルのマネジングディレクター、 デービッド・オーウェン氏(ロンドン在勤)は「ポルトガル債券市場 の転換点がすぐに訪れるのかは分からないが、市場の特定分野で一部 の投資家は価値を認め始めるかもしれない」と指摘。「ポルトガルが大 きな難題に依然として直面していることは間違いないが、少なくとも 債務負担はギリシャと同じではないし、アイルランドと同じような銀 行・住宅問題も抱えていない」と語った。

コエリョ首相は欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)によ る780億ユーロの救済策の条件達成に向け、歳出削減と増税を実施し ている。ポルトガルは4月、債券利回り上昇を受け、ギリシャとアイ ルランドに続いて支援要請を余儀なくされた。

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